多機能なファイル一括リネームソフト「Bulk Rename Utility」

概要

Introduction - Bulk Rename Utility

正規表現を用いて複数のファイル名を変更することができます。

拡張子の変更やナンバリングなどは正規表現を使わなくても行うことができます。

特殊文字ファイルなどもリネームできます。

詳しい使い方については、上記サイトのフォーラムにいろいろと掲載されていますが、ソフトもフォーラムも英語表記となっています。

 

なお、こちらのタグに実用例の記事をまとめてます。

BulkRenameUtility - あずまや

こつこつ書き溜めています。良かったらどうぞ。

ダウンロード

 上記サイトの「Download」より、32bit版または64bit版のインストーラをダウンロードしてください。

インターフェース

Bulk Rename Utility(x64)_130811+

①フォルダツリー

一括リネームするフォルダを選択してください。

②リネーム対象一覧

リネーム対象を選択してください。Shift/Ctrlキーで複数ファイルを選択できます。また、「New Name」欄にはリネーム後のファイル名が表示されます。

ここでは、ドラッグ&ドロップでファイルを手動ソートできます。ナンバリングする際にユースフルな機能です。ただし、複数選択したまま移動させることはできないようです。

③リネーム内容設定

末尾の(n)の順番にリネーム内容を実行していきます。

使い方

RegEx (1)

正規表現によるリネームを行います。いくつか例を載せます。随時加筆予定です。

  • "aaa (1).txt" の( )を[ ]に変更する
Match

(.*)\((.*)\)

Replace \1[\2]

Matchの(.*)とReplaceの\1が対応しています。\(と\)で括弧()をエスケープし通常文字として扱い、括弧()内の(.*)と\2を対応させています。\2を[ ]で囲むことで、( )が[ ]に変更されます。

ただし、ファイル名に( )が複数ある場合は一番後ろの( )のみ変更されます。

  • "aaa (1).txt" の( )内の一桁数値を0埋めする
Match

(.*)\((.)\)

Replace \1(0\2)

基本的には上記と同じです。0埋めで3桁にしたい場合はReplaceの0を1増やせばよいですが、1桁と2桁を同時に3桁にする場合は非常に複雑なので、リネーム処理自体を2回に分けたほうが簡単です。

File (2)

 よくわかりません。X(

「Remove」は拡張子以外を除去します。

「Fix」は入力した文字列+拡張子になります。

「Reverse」は現在のファイル名が、拡張子を除いて反転します。

基本的に、このコマンドは単独では使わないものかと思われます。

Repl. (3)

「Replace」に一致する部分を「With」に変更します。RegExによる正規表現でも同じことは実現できるかと思いますが、”abc"を"def"に変更する場合や、同じ語句が複数回出現する場合などは意外と複雑なので、役に立つと思います。

Case (4)

よくわかりません。X(

「Lower」「Upper」はそれぞれアルファベットの小文字化、大文字化を行います。ひらがなは無理でした。

「Title」は頭文字のみ大文字化します。アルファベット以外の文字を挟んで複数回、英単語が出現する場合は、それぞれの英単語の頭文字が大文字化されます。

「Sentence」は「Title」と同じで頭文字のみ大文字化しますが、英単語が複数ある場合は最初の英単語の頭文字のみ大文字化されます。

なお、「Excep.」に入力した文字列は上記の処理から除外されます。

また、"あabc.txt"というファイル名の場合、「Title」では処理対象とならず、「Sentence」では処理対象となります。

"あabc_def_ghi.txt"というファイル名だと「Title」では"あabc_Def_Ghi.txt"となり、「Sentence」では"あAbc_def_ghi.txt"となります。よくわかりません。

Remove (5)

ファイル名の一部を削除します。

「First In」は入力した数値分だけ先頭から文字を削除します。

「Last In」は入力した数値分だけ末尾から文字を削除します。拡張子はカウントに含みません。

「From」「To」はセットです。「From」に入力した文字位置から「To」に入力した文字位置まで削除します。拡張子は削除できません。

「Chars」は入力した文字を削除します。ここには同じ文字を入れても意味がありません。"abc"を入力した場合、ファイル名から全ての'a'、'b'、'c'が削除されます。

「Words」は入力した文字を削除します。こちらは単語として扱われます。”abc”を入力した場合、"abc"という単語が全て削除されます。

「Crop」は入力した単語を先頭から探索し、「Before」の場合は一致した単語より前を、「After」の場合は一致した単語より後を全て削除します。拡張子はカウントに含みません。「Special」はよくわかりません。

「Digits」は数値を全て削除します。

「High」は'ä'などを削除します。詳細な処理内容はよくわかりません。

「Trim」は先頭および末尾の半角/全角スペースを削除します。

「D/S」は連続する半角スペースを1つにします。詳細な処理内容はよくわかりません。

「Accents」は'ä'などを'a'に変換します。

「Chars」はアルファベットを削除します。'ä'などは削除されませんが、「Accents」と併用すると削除できます。

「Sym.」は記号を削除します。半角スペースは削除されません。

「Lead Dots」はよくわかりません。

Move/Copy (6)

文字の移動またはコピーを行います。

「Copy first n」は先頭から入力した文字数分をコピー、「Copy last n」は末尾から、「Move first n」「Move last n」は移動をそれぞれ行います。

「To start」は先頭に、「To last」は末尾に、「To post」は指定した文字位置に、それぞれコピーまたは移動を行います。

「Sep.」は入力した文字列をコピーまたは移動する文字の前後に追加します。

Add (7)

 ファイル名に文字を追加します。

「Prefix」は入力した文字を先頭に追加します。

「Insert」は入力した文字を「at pos.」に入力した文字位置に追加します。文字位置には負数を指定することも可能ですが、"-1"は拡張子を除いても後ろから2番目扱いとなります。末尾に追加したい場合は「Suffix」を使用しましょう。

「Suffix」は入力した文字を末尾に追加します。拡張子の直前に挿入されます。

「Word Space」は大文字のアルファベットの直前に半角スペースを追加します。Case (4)の「Upper」と併用すると大変なことになります。

Auto Date (8)

ファイル名に日付を追加します。

「Mode」で追加位置を指定します。「Prefix」は先頭、「Suffix」は末尾に追加します。「None」は何であるんですかね。

「Type」はよくわかりません。「Creation」は作成日時、「Modified」は更新日時、「Accessed」アクセス日時、「Current」は現在日時を付与している気がします。

「Fmt」はフォーマットを指定します。YMDは年月日2桁ずつの6桁、YMD HMSは年月日時分秒2桁ずつの12桁となります。

「Sep.」は入力した文字を、追加する日付に付与します。なお、「Mode」が「Prefix」の場合は日付の末尾に、「Suffix」の場合は日付の先頭に付与されます。

「Seg.」は入力した文字を、追加する日付の間に付与します。'-'とか入力するとわかりやすいです。

「Custom」は「Fmt」のフォーマットをカスタマイズできそうな気がしますが、”YMD”などを入力しても、”YMD”がそのまま付与されていまいます。自分で”_130811"などの任意の日付を入れる目的だと思いますが、前述のAdd (7)でも同じことができそうです。なお、「Sep.」「Seg.」で入力した文字は無視されるようです。

「Custom」に入力できるパラメータは以下の通りです。使われる日付は「Type」に依存します。

また、赤字についてはヘルプに載っていなかったけど、たまたま発見したパラメータです。おそらく用意はしたけど、ファイル名に使えない文字が含まれるためヘルプ掲載されていないものと思われます。

内容
%a 曜日の略語 Sun
%A 曜日の単語 Sunday
%b 月の略語 Jun
%B 月の単語 January
%c 後述の%x %X 08/11/13 01:23:45
%d 日(01-31) 01
%H 時(00-23) 00
%I 時(01-12) 01
%j 1/1からの日数(01-366) 01
%m 月(01-12) 01
%M 分(00-59) 00
%p AM/PM AM
%S 秒(00-59) 00
%U 1月第1週からの週数(00-53)。日曜始まり 00
%w 曜日(0-6)。日曜=0 AM
%W 1月第1週からの週数(00-53)。月曜始まり 00
%x 月日年のスラッシュ区切り 08/11/13
%X 時分秒のコロン区切り 01:23:45
%y 年(00-99)。「Cent.」は無視 00
%Y 年。「Cent.」は無視 2013
%Z タイムゾーン。詳細は不明 (W)

「Cent.」は「Fmt」の年2桁を西暦の4桁にします。"130811"が”20130811”になります。

「Off.」は入力した数値×1時間を付与日付から増減させます。

Append Folder Name (9)

格納されているフォルダ名をファイル名に追加します。

「Prefix」は先頭に、「Suffix」は末尾にフォルダ名を追加します。

「Sep.」は「Prefix」ではフォルダ名の末尾に、「Suffix」では先頭に文字列を追加します。

「Levels」は階層指定を行います。1を現在のフォルダとした場合、2はその親フォルダ、3はさらに親フォルダを繋げてファイル名に追加します。「Sep.」で指定した文字列は親フォルダにもそれぞれ追加されます。ファイル名としては禁則文字ですが、'\'や'/'を指定するとわかりやすいかもです。

Numering (10)

ファイル名に連番を追加します。

「Mode」は連番を追加する位置を指定します。「Prefix」は先頭、「Suffix」は末尾、「Pre.+Suff.」は先頭および末尾、「Insert」は「at」で入力した文字位置に、それぞれ追加します。文字位置は負数を指定することも可能で、"-1"の場合は後ろから1文字目(末尾)、”-2"は後ろから2文字目に連番を挿入します。

「Start」は連番の開始番号を指定します。

「Incr.」は連番の増加値を指定します。マイナス指定も可能です。負数は半角ハイフン+数値となります。

「Pad」は0埋めの桁数を指定します。

「Sep.」は入力した文字を付与する連番の前後に追加します。ただし、ファイル名の先頭と末尾には追加されません。

「Break」は指定した桁数に到達すると連番をリセットします。「Pad」と併用してください。

「Folder」はよくわかりません。

「Type」は連番の進数を指定します。「Base 2」は2進数、「Base 10」は10進数、「Base 16」は16進数、「A-Z」「a-z」は'A'および'a'を数字の0とし、以降'B'および'b'を1として繰り上げていきます。「Incr.」をマイナスとした場合、全てAとなります。Excelの列セル名をイメージするとわかりやすいかもです。

「Roman Numerals」はローマ数字のことのようですが、よくわかりません。

Extension (11)

ファイルの拡張子を変更します。

「Same」は今までと同じ拡張子をそのまま使用します。

「Lower」は拡張子を小文字で統一します。

「Upper」は拡張子を大文字で統一します。

「Title」は拡張子の頭文字を大文字、以降を小文字で統一します。

「Fixed」は入力した拡張子に変更します。

「Extra」は入力した拡張子を、現在の拡張子の後ろに追加します。バックアップなので".bak"で元のファイルを残したい場合などに使う想定かと思います。

「Remove」は拡張子を削除します。

Selections (12)

リネーム対象一覧を選定します。

「Filter」は一覧に表示されるファイルを絞り込みます。初期値の'*'はフォルダ内の全てのファイルを表示しますが、"aa*"などにすると、"aa"で始まるファイルのみが表示されるようになります。

「Match Case」はよくわかりません。

「Folders」はフォルダの表示/非表示を切り替えます。

「Files」はファイルの表示/非表示を切り替えます。

「Hidden」は隠しファイル属性が付与されたファイルの表示/非表示を切り替えます。

「Subfolders」は現在のフォルダより下層のフォルダに存在するファイルの表示/非表示を切り替えます。

「Name Len Min」は指定した桁数以上のファイル名のみ表示します。桁数には拡張子を含みます。

「Name Len Max」は指定した桁数以下のファイル名のみ表示します。桁数には拡張子を含みます。

「Path Len Min」は絶対パスでのフォルダ名+ファイル名の桁数以上のファイルのみ表示します。

「Path Len Max」は絶対パスでのフォルダ名+ファイル名の桁数以下のファイルのみ表示します。

New Location (13)

リネームしたファイルを別のフォルダに移動またはコピーします。

「Path」は移動先のパスを指定します。

「Copy not Move」はチェックがONだとコピー処理、OFFだと移動処理となります。

コンテキストメニューにBulk Rename Utility起動項目を追加

32bit版をインストールすることで、右クリックメニューに「Bulk Rename Here」という項目が追加されます。

これで、起動後にフォルダツリーからリネームしたいファイルのあるフォルダを選ぶ工程を省略して、フォルダの右クリックからフォルダ選択状態で起動することができます。

64bitマシンの場合でも、32bit版をセットでインストールすることで、右クリックメニューに追加されます。

トラブルシューティング

今のところありません。随時加筆予定です。