安くない授業料を払って、講義中に遊んでたり、さぼったり、バイトを優先したりする大学生を見かけます。リアルでもネットでも。
意味ねーなーと思います。
就職したあとは、大学で学んだ知識の1割も使わないと言われたりもします。
義務教育課程までの勉強の意義といえば、1つには自分の適性を知ることだと思います。
体を動かすのが好きとか、本を読むのが好きとか、機械や薬品をいじるのが好きとか、いろいろ。
高校教育であれば、もう少し専門的な分野に踏み込めます。
ある意味で一段階、世界が広がります。高校卒業の時点で就職する人も少なからずいます。
じゃあ大学って何するんでしょう。
就職するための仮免許みたいな側面もあるかもしれません。
だったら、授業料の何割かを使って、もっと大々的なインターンシップとかやればいいんじゃないでしょうか。わりと浅慮な提案です。
大学の講義をちゃんと受講しないのであれば、その授業料を企業に払って仕事を覚えるとか。
2~4年が過ぎた後のその人の採用条件についてはちょっと判断に迷うところですが。
現状の大学と企業の歪(これは過言)な関係に一石を投じた例もあります。ドワンゴさんですね。
新卒入社の際に、「受験料」をいただくという制度です。
これは、資金調達というような底の浅い制度ではありません。
そもそも、この制度で得た受験料は全て寄付すると明記されています。
(本当にそうするのかどうかとか、つまらない揶揄については経過を見届ければいいだけのお話です)
この制度の意図については、以下の記事で詳らかにされていました。
「広く問題提起」──ドワンゴ「入社試験に受験料」発案の川上会長に聞く、その真意と“就活”観 (1/5) - ITmedia ニュース
受験料という制度については、もちろん賛否両論でした。
オールアバウトは、就活生が負担する受験料の大部分を負担する奨励金制度というものを発表しました。
この制度は、紆余曲折を経て廃止されました。[新卒入社試験の奨励金制度の中止について]
他にも、さまざまな企業から多種多様の制度が続くかもしれません。楽観的な第三者視点の立場では、就職活動の今後がどうなっていくのか興味を惹かれます。
とはいえ、すぐには大きな変遷はないかもしれませんね。
海外の大学などでは、入学は容易く卒業は困難という形ですが、日本では逆です。
これは、企業の大半が大学卒、大学院卒を採用する傾向が極めて強く、大学の多く(特に私立)は学費を運営の一助としており、学生は就職するために大学へ行くからだと思います。
この構図だと、どこにも不満が無さそうですね。そう簡単には変わらなさそうだ。