外部結合で副問い合わせ

前回の続きです。[SQLのWHERE句での結合とINNER JOINでの結合の違い]

 

■table_header(親テーブル)

(PK) mng_key
  cmn_a
 

 

■table_detail(子テーブル)

(PK) mng_key
(PK) sub_key
  cmn_b
 

 

■table_cmn

(PK) surrogate_key
  cmn_a
  cmn_b
  cmn_c
 

 

こんな感じの3つのテーブルがあり、親と子を内部結合し、3つ目のテーブルを外部結合したい場合、INNER JOINLEFT OUTER JOINを使おうという結論になりました。

 

ですが、実はこの記事を書くときに困っていた事象というのは、もう一歩だけ踏み込んだ状況でした。

3つ目のテーブルを外部結合したい理由は、cmn_aやcmn_bがNULLの可能性があり、それにつられて親と子のテーブルがSELECT結果から消えるのを避けたいためです。

問題は、この外部結合で副問い合わせを使わざるを得ない場合です。

cmn_acmn_bcmn_c
AA 10
AA 20
AA 30 取りたいカラム
BB 10 取りたいカラム
CC 20 取りたいカラム

すごい適当ですが、こんな感じのデータで、「cmn_a内に同値が複数ある場合はcmn_bが最大のレコードを結合し、cmn_cを取得したい」とかいう場合です。

前回の結果を踏襲しつつ、素直にSQLを書いたら以下のようになりました。

SELECT *
FROM table_header hed
INNER JOIN table_detail dtl
ON hed.mng_key = dtl.mng_key
LEFT OUTER JOIN (
SELECT *
FROM table_cmn a
WHERE cmn_b = (
SELECT MAX(cmn_b) AS cmn_b
FROM table_cmn b
WHERE a.cmn_a = b.cmn_b
GROUP BY cmn_a
)
) cmn
ON hed.cmn_a = cmn.cmn_a
AND dtl.cmn_b = cmn_cmn_b

細部は間違えているかもしれません。この辺り、あとで修正しておきます。

ともかく、上記のように外部結合するテーブルを副問い合わせとした場合、「ORA-01799」となってしまいます。

 

この解決方法を考えましたが、全く思いつかず。

結局、性能を度外視して副問い合わせそのものをSELECT句に持っていくこととなりました。

たぶん、テーブル構成からして駄目なのだと思います。