妙にさかさバトルの記事へのアクセスが伸びてるなーと思っていたら、カロスダブルだったスペシャルレートがさかさバトルに切り替わっていたんですね。
ポケモンXYで初登場したさかさバトルはユニークなルールながら、ゲーム中では18番道路の民家でしか体験できませんでした。
対人戦となるとどうなるか、というのはPGLの使用率を見て納得しました。ノーマル最強ですね。
レーティングバトル - Pokémon Global Link
現時点でのポケモンの使用率は以下の通りです。1%未満は面倒なのでノイズと見なして省いています。
使用率データ
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ガルーラ
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ゲンガー
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キノガッサ
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ガブリアス
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わざ
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とくせい
- さめはだ(98.6%)
- すながくれ(1.4%)
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せいかく
- ようき(78.3%)
- いじっぱり(16.4%)
- わんぱく(3.7%)
- むじゃき(1.3%)
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もちもの
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ラティオス
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クレセリア
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ポリゴン2
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わざ
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とくせい
- トレース(76.7%)
- ダウンロード(13.7%)
- アナライズ(9.6%)
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せいかく
- ずぶとい(64.8%)
- おだやか(13.1%)
- ひかえめ(10.5%)
- のんき(3.8%)
- なまいき(3.5%)
- れいせい(2.1%)
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もちもの
- しんかのきせき(98.6%)
- こだわりメガネ(1.1%)
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クレベース
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カイリュー
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ファイアロー
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わざ
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とくせい
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せいかく
- いじっぱり(58.5%)
- ようき(37.4%)
- わんぱく(2.5%)
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もちもの
- こだわりハチマキ(46.0%)
- ゴツゴツメット(22.3%)
- いのちのたま(18.0%)
- あおぞらプレート(4.0%)
- オボンのみ(2.1%)
- だっしゅつボタン(1.7%)
- ラムのみ(1.6%)
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ラッキー
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ゲッコウガ
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わざ
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とくせい
- へんげんじざい(99.8%)
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せいかく
- おくびょう(62.6%)
- むじゃき(12.9%)
- ようき(12.9%)
- せっかち(4.0%)
- ひかえめ(3.8%)
- いじっぱり(3.3%)
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もちもの
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感想
ガルーラ
各ルールで猛威を振るっているガルーラですが、さかさバトルこそ真の活躍の場ともいうべき暴れっぷり。
通常では弱点を突けないノーマル技が、半減できない超強力技となって、前世代のドラゴン以上に止められなくなっています。
使用率ではふいうちがトップに来ていますが、これはノーマル技のおんがえし、やつあたり、すてみタックル、からげんき辺りがバラついているためだと思われます。
おんがえし/やつあたりについてはメタモン対策のようです。なつき度に依存するというこの2つの技は、へんしん時にはメタモンのなつき度に左右されるので、メタモン側が意識していないと腐りやすい技となります。単純にリスクのない技の中では最高威力というのもありますが。
みがわり搭載は、初手ねこだまし警戒でまもるポケモンが多いためのものでしょう。
ノーマルタイプゆえの技の多彩さから、サブウェポンが読みづらくなっています。れいとうビームはこのルールで注目されているクレベースへの打点でしょう。稀にガブリアス対策でかみなりパンチ(旧作教え技)を持っている個体も存在するとか。
ほぼ必ずパーティに組み込まれ、ほぼ必ずメガシンカします。
きもったまが多いのは、単に別ルールの個体を使いまわしているためと思われます。さかさバトルにおいてははやおき(キノガッサ対策)やせいしんりょく(同種族ねこだまし対策)のほうが利点があるでしょう。
ゲンガー
ノーマルタイプの弱点を突けるのがゴーストタイプしかいません。ゲンガーは火力と素早さを鑑みるともっともノーマル対策として優秀です。
タイプ一致で最高威力のシャドーボールをトップに、ねこだまし対策のまもる、ゴーストや鋼、地面などの弱点を突けるタイプ一致のヘドロばくだん、手っ取り早いガルーラ潰しのみちづれ、効果範囲の広いエナジーボールなどの所持率が高いです。
メガストーン持ち率が高いのは意外でしたが、まもる搭載率を考えるとこだわりメガネやこだわりスカーフは使いにくいのかもしれません。
キノガッサ
相性がひっくり返って、ファイアローに非常に強くなっています。
もともと草も格闘も半減されやすい反動で広い範囲の弱点を突くことができるようになりました。
先に特性を取り上げますと、やはり夢特性のテクニシャン率が高いです。
きあいのタスキ潰しの連続技タネマシンガンを筆頭に、先制技のマッハパンチ、素早さを下げつつ特性補正のかかるがんせきふうじ、タイプ一致で特性補正がかかり3割で麻痺させるはっけいの所持率が高いです。ローキックは優秀な技でしたが威力調整により特性補正がかからなくなっています。でも所持率ははっけい以上です。
キノガッサの代名詞とも言えるキノコのほうしも採用率は高いです。眠らせたあとの隙を突いてつるぎのまいやみがわりを使う人の多さが窺える数値ですね。
ガブリアス
ドラゴンタイプもさかさバトルでは追い風を受けているようです。
ガブリアスは夢特性のさめはだと所持率トップのゴツゴツメットでガルーラのねこだましを受けに出てきます。
ドラゴン技はドラゴンタイプでしか半減できないため、げきりんを躊躇無く撃てるのは大きいですね。これはりゅうせいぐんにも言えます。
いわなだれやストーンエッジを抜いてがんせきふうじの所持率が高いのが意外ですが、これは持ち物で補正がかけられない場合のサポート役としての意味合いが強いのでしょうか。岩技は格闘、地面、鋼にしか弱点が突けないので持たせる技が少ないのかもしれません。
氷4倍が電気4倍に変わり、ソクノのみ持ちも多少ながら存在するようです。
ラティオス
ガブリアスに次いで採用率の高いドラゴンタイプです。
りゅうせいぐんがトップなのは当然として、2位に10まんボルトが来ているのはガブリアス対策でしょう。どちらかというとガルーラのお供として連れられることが多いのかもしれません。
続く3位はタイプ一致のサイコショック、主にしんかのきせき持ち対策のトリック、サイコショックとは選択となるサイコキネシス、耐性が多くなった草を刺すなみのりも人気のようです。
持ち物は火力補正率の高いこだわりメガネやいのちのたまの所持率が高いです。リフレクター/ひかりのかべはランクインしませんでしたが、ひかりのねんど持ちも少数派ながら存在するようです。特にリフレクターはガルーラの火力を抑える手っ取り早い技でもあります。
クレセリア
耐久力はトップクラスで弱点が少なく再生技も持っています。
特性は1種類のため当然として、性格も持ち物もほぼ決まっているようです。ガルーラを始めとする物理を受ける役割が如実ですね。
メイン技のサイコキネシスは、主に物理を相手にするためサイコショックより通りが良いことが多いです。火力が低いためとくぼうダウンの追加効果も期待されているのでしょう。
所持率2位のみかづきのまいはクレセリア固有の技で、自身が瀕死になる代わりに後続ポケモンのHPや状態異常を回復してくれます。この技の使われ具合は、「倒された時」情報の"相手のわざ以外(32.9%)"という数値が物語ってくれています。
続いて3位のつきのひかりまでは所持率が6割を超えており、なんらかの理由が無い限りは採用されているとみてよいでしょう。
残りは状態異常のでんじはやどくどく、サポート技のトリックルームなどが人気です。れいとうビームについては、さかさバトル下で唯一の弱点となった氷への打点でしょう。水や炎にも刺さるので従来と同様に採用率は一定数を維持しています。
ポリゴン2
しんかのきせきの恩恵で耐久力が大きく増しており再生技も覚えます。
やはりガルーラを意識してか、ぼうぎょ寄りの性格が多いです。
採用率トップのじこさいせいは9割を超えています。覚えていないとすれば1.1%のこだわりメガネ持ちなどでしょう。アナライズやダウンロードでそこそこの火力補正もかかります。
特性のトップであるトレースは、恐ろしいことにメガガルーラのおやこあいもトレースすることができます。とくこうは決して低くないので、しんかのきせきが大半であるからこそこだわりメガネからの採用率2位のトライアタックが刺さるんだと思います。それでも耐久型のほうが厄介でしょうが。
自身のステータスに左右されないイカサマも他の特殊技を抜いて採用率が高いです。
他のポケモンにどくどくが採用されるのは、クレセリアやこいつ、ラッキーなどへの対策なのだと思われます。
クレベース
さかさバトル下では弱点が氷のみとなり、物理相手には非常に強いです。ガルーラのれいとうビームはこいつへの対策といっても過言ではありません。逆に言えば、それで対策になってしまうくらい特殊耐久は低いです。
再生技のじこさいせい、反撃で威力倍のゆきなだれが採用率9割を超えています。残りはどくどく、じしん、ミラーコートが5割ほどで残りの2枠を埋めるようですね。地面技であるじしんは、氷技が半減する草と飛行に抜群が取れます。特性がんじょうもあってミラーコートは刺さりやすいですが、読まれやすい上におやこあいの前では半減された2発目しか返せません。
性格は乗算補正のためぼうぎょにかけられることが多いですが、努力値は加算のためとくぼうに振られることのほうが多そうです。
カイリュー
3体目のドラゴンです。ガブリアスと同じ氷4倍でしたが、さかさバトル下では草4倍になっています。
性格を見ればわかるとおり、物理型がほとんどです。やはり採用率98.6%のしんそくが半減されないのが強みなのでしょう。すばやさ補正が少なからずいるのは、キノガッサを確実に抜くためだと思います。
9割近い採用率のげきりんも当然として、3位にじしんが来ているのはキノガッサへもっともダメージが入るのがじしんだからかと思われます。性格補正無しでもこだわりハチマキ持ちの地震は耐久無振りキノガッサを確定1発で落とせます。
それでもこうげき補正の性格が多いのはりゅうのまいを持つことが多いのとしんそくを撃つことが多いからなのだと思います。実際、「倒した時」のトップはしんそくです。
続いて、ファイアローなどに通るほのおのパンチやガブリアスに強いかみなりパンチの採用率が高くなっています。
ファイアロー
相性が反転しましたが、飛行タイプで突ける弱点と半減される耐性のタイプ数は3つずつで変化がありません。
何よりも特性ちくでんのサンダースの弱点が突けるというのは貴重です。
夢特性はやてのつばさの強力さは健在で、フィニッシャーとしても優秀です。
タイプ一致の強力物理技であるブレイブバード/フレアドライブは前者が優先度+1(はやてのつばさの場合)、後者はドラゴンタイプの弱点が突けます。
とんぼがえりはジャブに近いですが、威力補正のアイテムを持っていることが多く弱点を突ける範囲も広いため、半分以上のファイアローが所持しているようです。
補助技にはガルーラの機能を停止させるおにび(からげんきは除く)、ゴツゴツメットとともに削りに役立つはねやすめ、耐久型の動きを大きく制限するちょうはつ、催眠技対策のねごと、はやてのつばさでの優先度+1のおいかぜなどがあります。おいかぜは最後の補助としては優秀な気がしますが、意外にも所持率は低いですね。まぁおにびやちょうはつのほうがコンセプトが明確で便利かもしれません。
ラッキー
ハピナスという進化先を得たことでしんかのきせきの効力を得てしまったポケモン。
ほぼ固有技の再生技タマゴうみと固定ダメージでさかさバトル下では無効化できないちきゅうなげはほとんどの個体が所持しています。もともとちきゅうなげは第三世代のエメラルドでしか覚えさせることが出来ませんでしたが、XYにて遺伝できるようになってしまいました。
HPの高くないポケモンであれば3発ほどで倒せるので、残りの技は生き永らえるための補助技が多いです。
撒けば回復連打で削れるどくどく、被弾数を抑えるちいさくなる、どくどくなどの状態異常技を避けるみがわり、相手の行動回数を抑えるでんじはなどの使用率が高いですね。
持ち物はほぼ固定でしんかのきせき、特性も交代で状態異常を回復できるしぜんかいふくが大半です。性格についても乗算補正にもかかわらず防御を少しでも伸ばすためのずぶといがほとんどで、でんじは持ちなどは偶に先制回復するためにおくびょうとする人がいるくらいです。
他の耐久型と違い特性の恩恵で状態異常にはやや強いですが、強引に物理で押そうとするとカウンターが飛んでくる場合があるので要注意です。カウンターは攻撃技のためちょうはつでも防げません。
ゲッコウガ
比較的素早く、技の種類もあり、何よりも夢特性へんげんじざいにより全ての攻撃がタイプ一致となるようタイプが変化していきます。特性の採用率もほぼへんげんじざいです。
氷タイプの弱点が突けるれいとうビームは、使用することで自身の弱点も1つに絞ります。くさむすびも草タイプは弱点を突きやすいため高い採用率です。
あくのはどうについてはちょっと分かりませんでした。格闘タイプに強いですが、そもそも格闘タイプがどのくらいいるのでしょうか。
どくびしはしぜんかいふくラッキー相手でも毒を撒ける優秀な技です。なお、さかさバトルにあっても飛行タイプには効かず、毒タイプには回収されるそうです(未確認)。
ハイドロポンプはさかさバトルで強くなった草タイプに抜群が取れ、何よりも上からラティオスを押すことができます。
ひとまず以上です。
他にも色んなポケモンがいると思います。自分も2,3体は上に書いてないポケモンを育成する予定です。
ただ、何にしてもメガガルーラ対策は必須です。一撃で倒すことが難しいのでおにびやゴツゴツメット、リフレクターなどを駆使して早めに処理しましょう。