2018W杯予選 シリア戦(ホーム)

前半は苦戦を予感させましたが、終わってみれば5点完封と完勝でした。

 

本田選手、香川選手、宇佐美選手がスタメン出場、布陣も4-3-3という攻撃的なものになっていました。

前半から頭を使った連携プレーでシリア陣営を崩しに掛かりますが、なかなかゴールを割ることはできません。宇佐美選手の崩しがかなり効果的であったように見えただけに残念です。

シリアはカウンター主体なのか、インサイドを塞いで守りつつ、ボール運びは一気に行うようなシーンが見られました。現実的な勝つ策としては有効です。

シュート数も日本が大きく上回りますが、前半では日本の鋭いシュートをシリアGKがパンチングで防いだ際にシリアDFに強く当たってのオウンゴール1本のみがスコアを動かしました。

 

後半の早いうちに、山口(蛍)選手が相手との接触により負傷、少し間を置いて下がる形となってしまいました。この際、ハリルホジッチ監督が「とにかく一旦ボールを外に出せ」というジェスチャーをし、一時的な数的不利こそあったものの、すぐに原口選手が投入されます。

ここで日本は自らボールを外に出しますが、試合再開後はシリアもすぐに日本へボールを返しています。この辺り紳士的なスポーツです。

先の接触が互いのチームにどのような影響をもたらしたかは分かりませんが、その後は本田選手のターンしながらのアシストから、香川選手のターンしながらのダイレクトボレーが見事にコースを突き、ようやくまともな得点が決まりました。このシーンは本当に素晴らしかったです。

岡崎選手に代わり金崎選手、宇佐美選手に代わり清武選手が投入されると、ここから日本の攻撃が爆発します。まずは本田選手が綺麗にゴールへ納めて3点目。2点目とは逆に香川選手のアシストです。

続いて香川選手が冷静に2点目を上げ4点リード。さらには交代出場の原口選手もダメ押しとなる5点目を上げ、蓋を開けてみれば完勝でした。

守備の面では、非常に危ない場面もあり、何点かは覚悟するレベルでしたが、結果だけみれば防ぎきった形です。ただ、課題は残るかもしれません。

これで、晴れて日本は予選リーグを無敗無失点で堂々の首位通過を果たしました。
 

  日本 シリア シンガポール アフガニスタン カンボジア 勝点 得失 総得
日本(56位) - 5 - 0 0 - 0 5 - 0 3 - 0 22 +27 27
シリア(123位) 0 - 3 - 1 - 0 5 - 2 6 - 0 18 +15 26
シンガポール(148位) 0 - 3 1 -2 - 1 - 0 2 - 1 10 0 9
アフガニスタン(151位) 0 - 6 0 - 6 2 - 1 - 3 - 0 9 -16 8
カンボジア(183位) 0 - 2 0 - 6 0 - 4 0 - 1 - 0 -26 1

直前にシリアがカンボジアに6点完封という大勝を遂げていますが、本日の5点完封勝利で総得点においても見事1位となりました。

まずは1歩、です。