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なぜ自負という単語に"負"が使われるのか

アクセス解析のキーワードにこんなのが残っていました。

自負心 なぜ負けるという字

…確かに。

 

ということで調べてみました。

なお、語源由来辞典には見当たりませんでした。

 

じふ【自負】の意味 - goo国語辞書

[名](スル)自分の才能・知識・業績などに自信と誇りを持つこと。「プロであると―している」

自負(ジフ)とは - コトバンク

[名](スル)自分の才能・知識・業績などに自信と誇りを持つこと。「プロであると自負している」
( 名 ) スル
自分の才能や仕事に自信をもち,誇らしく思うこと。また,その心。 「日本一の腕前だと-する」 「 -をもつ」 「 -心」

言葉の意味は載せているものの、漢字の組み合わせについては触れられていません。

もう少し調べてみました。

 

 

自負の意味

<自負の語源・用例>

「自」は「自己」という意味。
「負」は「背中に宝をのせる」という本来の意味から、
「宝を背負う」=「後ろ盾にする」「頼みとする」という意味となります。

「自」は自分自身、「負」は"負ける"ではなく"背負う"という意味で使われているのだとか。

 

 

知恵袋にも同じ質問がありました。

「自負」の語源ってなんですか?なんで「負ける... - 日本語 | Yahoo!知恵袋

「自負」

「負」という字は、貝とその上の部分から成り立っていますね。上の部分は人を、貝は財宝を示しています。「負」は、人が財宝を背後の力とすることから、たよるの意味を表しています。その意味から、背にする・背負う・背を向ける・そむく・まけるなどの意味が派生したのです。

「自負」の「負」は、この字が本来もつ「後ろだてとする」「頼みとする」という意味で使われています。つまり、「自負」は、自ら頼みとすること、自分の能力などに自信と誇りを持つこと、という意味を表しているのです。

「負」には"頼る"という意味が含まれており、「自負」は自らを頼みとするほど能力に自信を持っているということ、だそうです。

「自ら恃むところ頗る厚く」というやつでしょうか。

 

 

もっと古い記事にも同じようなことが書かれていました。

『自負』(じふ) - 言葉の威力

「負」という漢字は、人が、貝を背中に背負っている様子をあらわした

ものだそうです。

 

「貝」は、財産やお金の象徴。

そこから、「頼りにする」という意味が生まれたといいます。

 

つまり、『自負』は、自らを頼りにするということですね。

やはり、「負」という字は「人」と「貝」から成り立っており、「貝」は財産、そこから転じて「頼る」という意味が生まれたそうです。

 

 

少し外れますが、同じく「抱負」も"負け"を"抱える"という字ですが、意味は違います。

抱負は、なぜ負けるを使うの?

負けるとではありません、負う(おう)です。
背負うとかいう負うで、持っている(外的に)という意味です。
責任を負うなどと使いますよね?
抱くは、やはり持っているという意味ですが内面的に、心の奥底でという感じです。
「負」には「負け(敗北)」の意味も有りますが、同時に人や物を自分の背や肩にのせて支える「負う(おう)」等の意味も有り、国語辞典等では「負け」の意味よりも「負う」の方が多数の意味を含んでいます。
勝つと思えば負けよ、などと歌われるとおり、通常私たちは、<負>は<負け>という風にしか意味を考えません。
しかし、<負>にはそれ以外にも意味があるのです。自負心も、負、を使います。背負い投げも、負、を使います。
つまり、負とは<負け>ばかりでなく、背負う、などというような、しょいこむ、という意味もあるのです。
ですから、今、自分が抱えている目標を、しょいこむ、という意味で<抱負>という漢字を使うのです。自負も、背負い投げも、そこで使われる<負>はそういう意味で解釈してください。

やはり、「負」は"敗北"よりも"背負う"の意味で単語に使われることがあるようです。

むしろそちらのほうが多いみたいですね。

自負・抱負・誇負(こふ)・負荷・負笈(ふきゅう)・贔負(ひいき)…

 

 

ということで。

Q:なぜ自負という単語に"負"が使われるのか

A:"負"という字には、勝ち負けのほかに"背負う"という意味を持っているため