歴史閲読のお供その5

歴史閲読のお供その1

歴史閲読のお供その2

歴史閲読のお供その3

歴史閲読のお供その4

その5です。

ちゃんとした意味はちゃんとした辞書に任せるとして、こういう意味に捉えておけばよいかな、程度でまとめてます。当たっているかは定かではありません。

調略

ちょうりゃく。

はかりごとをめぐらすことだが、敵を陥れるというよりは味方を作るニュアンスのようす。

怒涛

どとう。

荒れ狂い激しく打ち寄せる大波。転じて、凄まじいほどの勢いで迫ってくる際の形容として用いられる。

「疾風怒涛」は激しい風と荒れ狂う波、これら同じ意味の語句を重ねた四字熟語。

挺身

ていしん。

身(み)を挺(てい)する。身を投げ出して困難にぶつかっていくさま。

頬かぶり

ほおかぶり。

知っていながら知らないふりをして押し通すこと。←辞書そのまま

薫陶

くんとう。

人徳や品位の力で人を感化し、教育すること。

お香をたいて薫りを染み込ませながら、陶器を作り上げることから由来しているそう。

情誼

じょうぎ。

人とつきあう上での人情や誠意。←辞書そのまま

征矢

そや。

鋭い鏃(やじり)をつけた、戦闘に用いる矢。

国歩

こくほ。

国の歩み。国の前途。国の運命。←辞書そのまま

雲霞

うんか。

雲(くも)と霞(かすみ)。転じて、大勢の人が群がり集まる比喩に用いられる。

毅然

きぜん。

意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま。←辞書そのまま

昂然

こうぜん。

意気の盛んなさま。自信に満ちて誇らしげなさま。←辞書そのまま

瑞雲

ずいうん。

めでたいことの前兆として現れる雲。祥瑞の雲。←辞書そのまま

千載

せんざい。

千年。それほど長い年月。

「千載一遇」はまさに、めったに訪れることのないほどの、二度とこないかもしれないほどのチャンス。

受命

じゅめい。

命令を受けること。または、天命を受けること。

憤懣

ふんまん。

怒りが発散できずいらいらすること。腹が立ってどうにもがまんできない気持ち。←辞書そのまま。

斜陽

しゃよう。

(西に)傾いた太陽。転じて、没落の予兆を指すことも。

あやまたず

狙ったとおりに。漢字で書くと「過たず」。

狂熱

きょうねつ。

狂おしいほどの激しい情熱。←辞書そのまま

渾然

こんぜん。

すべてがとけ合って区別がないさま。「渾」には"混ざる"という意味が含まれる。

渾然、渾濁、渾沌などは混然、混濁、混沌などとも表記される。「混」の字が一般的だろう。

運否天賦

うんぷてんぷ。

人の運命は天の定めによるということ。

「限定と聞いて・・・・すぐある予感が走った・・・・

この勝負 運否天賦じゃない・・・・・・」ざわ・・ざわ・・

随身

ずいしん。

供としてつき従っていくこと。また、その人。←辞書そのまま

 

さきがけ。

他のものより先になること。また、そのもの。先駆(せんく)

「先駆け/先駈け」とも表記される。

深甚

しんじん。

意味や気持ちなどが非常に深いこと。また、そのさま。甚深。←辞書そのまま

異志

いし。

志(こころざし)を異とすること。謀反の心。

外憂

がいゆう。

外部に対しての憂(うれ)い事、心配事。外患とも。

晴耕雨読

せいこううどく。

晴れた日に畑を耕し、雨の降る日には屋内で書物を読むという生活。ある種の理想郷。

誹謗

ひぼう。

他人を悪く言うこと。「誹」も「謗」もともに"そしる"と読む。

「誹謗中傷」は、どちらも他人を悪く言う意味の語句を重ねた四字熟語。

金銀珠玉

きんぎんしゅぎょく。

美しいもの、りっぱなもののたとえ。

「金銀」は最も価値ある金属、「珠玉」は真珠と宝石を指す。

無為徒食

むいとしょく。

何もしないで、ただ無駄に毎日を過ごすこと。ある種の理想郷。

股肱

ここう。

主君の手足となって働く、最も頼りになる家来や部下。腹心。←辞書そのまま

狷介

けんかい。

頑固で自分の信じるところを固く守り、他人に心を開こうとしないこと。また、そのさま。片意地。←辞書そのまま

あにはからんや

意外にも。漢字で書くと「豈図らんや」。

杳として知れない

ようとしてしれない。

事情などがはっきりしないさま。「杳」は暗かったり遠かったり、といった意味をもつ。

真面目一徹

まじめいってつ。

真面目で頑なであるということ。「一徹」は頑(かたく)ななさま、といった意味。融通が利かない、と言い換えてもよいものだろうか。

虎尾春氷

こびしゅんぴょう。

非常に危険であること。「虎尾」は虎の尻尾、「春氷」は春先に張られたままの池の氷。どちらも踏んだら危ないですね。

釣り野伏せ

つりのぶせ。

囮となる「釣り」と伏兵となる「野伏せ」の部隊に分かれて包囲殲滅する。戦国時代の島津家が得意とした戦法。

先ほど放送されていた軍師官兵衛の第2話で出てきた「十面埋伏」は、どちらかというと「釣り野伏せ」に見えました。

打擲

ちょうちゃく。

打ちたたくこと。なぐること。読みについては"だてき"に代わる時代がくるかもしれない。

屍山血河

しざんけつが。

屍(しかばね)の山、血の河。激しい戦闘のあったようすを暗喩している。

戦袍

せんぽう。

戦闘の際に着る衣服。

佩剣

はいけん。

刀剣を腰につけること。また、その刀剣。帯剣。←辞書そのまま

残暴

ざんぼう。

残虐、凶暴といった意味。中国語かもしれない。

一天にわかにかき曇り

いってんにわかにかきくもり。

空全体が突然、雲などで覆われ暗くなること。

「一天」は空全体、「にわかに」はにわか雨などに用いられる"急に"の意、「かき曇り」は雲や霧で空が急に暗くなること。掻き曇る。

元は歌舞伎で使われた表現だそうな。

跳梁

ちょうりょう。

はねまわること。転じて、好ましくないものが、のさばりはびこること。←辞書そのまま

役儀

やくぎ。

つとめ。任務。役目。←辞書そのまま

居丈高

いたけだか。

人に対して威圧的な態度をとるさま。「威丈高」とも書く。

等閑

なおざり。

いいかげんにしておくさま。

よく「お座(ざ)なり」と混同されるが、意味が似ていて使われ方が違う。

座視

ざし。

黙って見ているだけで、手出しをしないこと。←辞書そのまま

白磁

はくじ。

白色の素地に透明な釉薬をかけた磁器のことだが、肌の白さなどに形容されることも。

一幅

いっぷく。

絵画や書画などの単位。

顕職

けんしょく。

地位の高い官職。要職。←辞書そのまま

諧謔

かいぎゃく。

ユーモア。

奇貨居くべし

きかおくべし。

珍しい品物なので、今は買っておいて後日、利益を得るのがよいという意味。転じて、得がたい機会を逃さないように、という意味。好機逸すべからず。

雄偉

ゆうい。

たくましくすぐれていること。また、そのさま。←辞書そのまま

偉器

いき。

才能・力量が優れていること。また、その人。←辞書そのまま

枢要

すうよう。

物事の最も大切な所。最も重要であること。また、そのさま。←辞書そのまま

粛然

しゅくぜん。

なんの物音も聞こえず静かなさま。また、静かで行儀正しいさま。←辞書そのまま