キーボードショートカットに期待する動作

暗黙の了解とも言えるイメージがあります。

たとえば、「◁」という記号には"戻る"といった意味が、「▷」という記号には"進む"といった意味やメディアプレーヤーなどでは"再生"といった意味があります。

これらは昔から記号と意味を関連付けすることで無意識のうちに学習していき、説明されなくてもなんとなく機能が想像できる効果があります。

AppleiOS 7のデザインをフラットにしたのも、そういった関連付けに成功したと判断したから、とも言われています。

うちの親父殿も、旧式カーナビの地図を広げようとピンチアウトしてたりします。それじゃ広がらないよ…

 

 

さて、キーボードには「Alt」「Ctrl」「Shift」キーなどと共に押すことで、普段とは異なる動作をするショートカットが用意されています。Alt+Ctrl+Delとかね。

今回は、そんなキーボードのショートカットでの暗黙の了解みたいなものを書いてみようと思います。なお、あくまで主観です。

キーボードショートカット

 左列の記号は、◎>◯>△の順であるべき姿の優先度みたいなものを表してみたつもりです。

◎は変えるべきではない動作です。

Ctrl+A すべて選択。Emacsではカーソルを行頭へ移動させる。
Ctrl+B Excelなどでは太字(ボールド)化。Eclipseでは手動ビルド。Backで"戻る"ことや、矩形モードなども。
Ctrl+C コピー。
Ctrl+D Eclipseでは行削除。Excelでは上セルコピー。他に、ブックマークや削除など。
Ctrl+E Firefoxでは検索ワード入力欄へのフォーカス。Emacsではカーソルを行末へ移動させる。
Ctrl+F 検索。EmacsではForwardということで"次へ"。
Ctrl+G グレップ(Grep)。ファイル検索。たまに指定行ジャンプ(Go?)。
Ctrl+H 履歴表示。Emacsでは一文字削除。Excelでは置換。
Ctrl+I Excelでは斜体(イタリック)化。たまにタブ挿入。
Ctrl+J 指定行にジャンプ。
Ctrl+K Emacsでは行削除。FirefoxではCtrl+Eと同様?
Ctrl+L Lowerで小文字化。UNIXでは画面をクリア。Firefoxではアドレスバーにフォーカス。
Ctrl+M おそらく、明確な割り当てが存在しない。たまに改行挿入。
Ctrl+N 新しいウインドウやタブを作成。Emacsではカーソルを下へ移動。
Ctrl+O ファイルを開く。
Ctrl+P 印刷。Emacsではカーソルを上へ移動。
Ctrl+Q おそらく、明確な割り当てが存在しない。
Ctrl+R Refreshで更新。Excelでは左セルコピー。エディタでは置換。
Ctrl+S 保存。
Ctrl+T 新しいタブを作成。
Ctrl+U Upperで大文字化。Excelでは下線を引く。
Ctrl+V 貼り付け。ペースト。
Ctrl+W 現在のタブを閉じる。
Ctrl+X 切り取り。カット。
Ctrl+Y やり直す。Redo。Ctrl+Zの逆。
Ctrl+Z 元に戻す。Undo。
F1 ヘルプ。
F2 セルやファイルの編集モード。
F3 検索時の"次へ"。Shiftと同時で"前へ"。
F4 主にAlt+F4の強制終了。単独では決まった意味を持たない、と思う。
F5 更新。リフレッシュ。
F6 全角ひらがな化。
F7 全角カタカナ化。
F8 半角カタカナ化。
F9 全角アルファベット化。
F10 半角アルファベット化。
F11 全画面表示、および解除。
F12 単独では決まった意味を持たない、と思う。

EmacsWindowsユーザからすると独特の動きをすると思います。あれはあれで1つの完成形とも言えるかもしれませんが。

キーボードを使ったショートカットには、他にもたくさんありますが、これ以上は冗長になりそうなので、別の機会があったらまとめてみます。