ポケモンの各バージョンでのタマゴ孵化について

ポケモンバンク配信により、旧作の教え技や特性、準伝説などが解禁されました。

特に教え技を習得させたポケモンは現環境のバトルでも充分に活躍できます。

ただ、新作でも孵化できる特性と違い、教え技を覚えさせたポケモンは現状だと旧作で孵化せざるを得ません。

 

ということで、備忘録的ですが各バージョンでのタマゴ孵化の特徴についてまとめておきます。

[遺伝技] [性格] [特性] [個体値] [ジャッジ]

なお、バージョンの時系列は以下の通りです。(互換性のある第3世代から載せています)

技の遺伝

最新作のXYを除いて共通仕様です。

  • 遺伝技は♂(オス)ポケモンからのみ遺伝。
  • 技マシンで覚える技は♂(オス)ポケモンからのみ遺伝
  • レベルアップで覚える技は両親が覚えている場合のみ遺伝
  • ピチューが産まれる場合、親がでんきだまを持っているとボルテッカーを遺伝

レベルアップ技については、両親が覚えていればLv50以上で覚える技であっても孵化直後から使えます。

ただし、産まれる進化前ポケモンがレベルアップで覚えない場合は別です。

X・Yでは、技マシンで覚える技は遺伝しなくなりました。その代わり(?)に、孵化時点で習得していた技は、ハートのウロコにより思い出すことが可能となりました。

また、♀(メス)ポケモンからの遺伝技も引き継ぐことが可能となりました。そのため、両親♂♀ポケモンから8つの技を継承する可能性が発生します。

その場合、♂(オス)ポケモンの技リストの上から順番に習得していくため、最終的な優先度は♀(メス)ポケモンの一番下の技となります。

♀(メス)ポケモンの持ち技がすべて遺伝技の場合、♂(オス)ポケモンの遺伝技はいっさい遺伝しないこととなります。

性格の遺伝

かわらずのいしを持たせることで、♀(メス)ポケモンの性格を遺伝することがあります。これは、GBA版エメラルド以降で実装されました。ルビー・サファイアファイアレッドリーフグリーンでは遺伝しません。

ハートゴールドソウルシルバー以降では、♂(オス)ポケモンからも性格遺伝することが可能となりました。これは、♂(オス)ポケモンかわらずのいしを持った場合です。

ブラック2・ホワイト2では遺伝確率が50%から100%となっています。

かわらずのいしは、持たせたポケモンの性格を遺伝しやすくさせます。プラチナ以前の場合、♀(メス)ポケモンに持たせなければ意味がありません。

性格を遺伝しないパターンでは、全25種の性格からランダムで決定します。

第4世代までは、海外産ポケモンと国内産ポケモン(国籍の異なるポケモンでの孵化)の際にはかわらずのいしを持たせていても性格が遺伝しません。

特性の遺伝

旧作では基本的に遺伝しません。

ブラック2・ホワイト2では、♀(メス)ポケモンの特性を遺伝する確率が少し高いようです。

また、第5世代で隠れ特性(夢特性)が実装され、♀(メス)ポケモン夢特性の場合には産まれるポケモン夢特性となることがあります。

X・Yでは以前にもまとめましたが、ついに♂(オス)ポケモンや性別不明ポケモンからも夢特性を遺伝することが可能となりました。

ただし、特性遺伝の優先度は♀(メス)ポケモンのほうが高く、夢特性♂(オス)ポケモンと通常特性♀(メス)ポケモンでは夢特性は遺伝されません。

♂(オス)ポケモンや性別不明ポケモンから夢特性を遺伝するのは、相手がメタモンの場合のみに限ります。

個体値の遺伝

基本的に、両親♂♀ポケモンの各ステータス6種*1の計12箇所からランダムで3箇所を引き継ぎます。

プラチナ以前では、HP・ぼうぎょの個体値を引き継ぐ確率が少し低いと言われています。

ハートゴールドソウルシルバー以降では完全にランダムのようで、そのうち1箇所はパワー○○というアイテムを持たせることで100%固定できます。

注意点として、両親♂♀ポケモンに1つずつ持たせても2箇所が固定されることはありません。残りの2箇所については計10箇所からランダムで2箇所となります。

基本は、かわらずのいしパワー○○系アイテムを持たせることになります。

X・Yではあかいいとを両親のどちらかに持たせることで、遺伝箇所が3箇所から5箇所に増えます。特定の個体値を引き継ぐことはできませんが、その効果は両親の個体値が高ければ高いほどより効果を増すと言えるでしょう。

孵化歩数の軽減

エメラルド以降では、手持ちに特性「ほのおのからだ」または「マグマのよろい」を持ったポケモンが居ると、孵化に必要な歩数が半分になります。

特性による孵化歩数軽減は2体以上で効果が倍増するようなことはありません。

孵化判定は255か256歩ごとに先頭ポケモンから行われます。

第4世代までは、あるポケモンが産まれるとそれより後ろにいるポケモンの判定がキャンセルされるため、孵化歩数の長いタマゴを先頭に配置したほうが少しだけ効率が上がるようです。

第5世代以降では全てのタマゴに正常な判定が行われるため、配置場所は関係なくなりました。

第5世代ではウルガモスという特性「ほのおのからだ」とフィールド技「そらをとぶ」を同時に習得できる貴重なポケモンが新しく登場しました。

第6世代のXYではファイアローが同様の条件を持っています。

個体値のジャッジ

エメラルドから、ポケモン個体値を大まかに教えてくれる親切な人が登場しました。そのスペックは世代とともに著しく向上しています。

エメラルド

バトルフロンティアにいます。

個体値の総合計を大まかに教えてくれます。

  • すばらしい のうりょくを もっている:合計151以上
  • そうとう ゆうしゅうな のうりょくを もっている:合計121~150
  • へいきん いじょうの のうりょくを もっている:合計91~120
  • まずまずの のうりょくを もっている:合計0~90
ダイヤモンド・パール・プラチナ

バトルタワーにいます。

総合計に加え、一番高い個体値が何かを教えてくれます。セリフは前作とだいたい同じです。

  • さいこうの ちからを もっている:31
  • すばらしい ちからを もっている:26~30
  • かなりの ちからを もっている:16~25
  • まあまあの ちからを もっている:0~15

一番高い個体値が複数ある場合、ランダムでいずれか1つです。

ハートゴールドソウルシルバー

バトルタワーにいます。

仕様はほぼ1つ上と同じですが、一番高い個体値が複数ある場合、もういちど話しかけると別の個体値を教えてくれます。

教えてくれる順番は、HP→こうげき→ぼうぎょ→すばやさ→とくこう→とくぼう→HP→…。

ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2

バトルサブウェイ(ギアステーション)にいます。

仕様は1つ前までと同じですが、一番高い個体値が複数ある場合、一度にすべて教えてくれるようになりました。素敵!

前作までと違いクリア前から行ける施設ですが、ジャッジが登場するのはクリア後です。

 

 

 

振り返ってみると、厳選環境は進化し続けていますね。

とはいえ、今の環境だと改良点をあえて挙げるとすれば特性関連くらいでしょうか。

その特性も、夢特性以外ならBPアイテムでスイッチ可能ですね。

X・Yでは、カロス図鑑をすべて埋める(捕まえる必要はない)と貰える「まるいおまもり」はトレーナーが所持しているだけでタマゴができやすくなるそうです。あと少しで図鑑が埋まりそうです。

そして、全国図鑑をすべて埋める(捕まえる必要がある)と貰える「ひかるおまもり」はトレーナーが所持しているだけで色違いと出会う確率が上がるそうです。これは完成までの道のりが長そうですが。

*1:HP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさ