関連:
iOS 10では、VPN接続の種類から「PPTP」が削除されたそうです。
iOS 10 および macOS Sierra にアップグレードする前に PPTP VPN の削除に備える - Apple サポート
今まではiOS 7のままでiPhone 5を使用していましたが、諸事情によりiPhone SEに買い替えてiOSも最新の10となりました。
そのため、VPN接続の設定もやり直す必要があります。が、QNAP側のVPNが「PPTP」と「OpenVPN」の2択であり、OpenVPNはどうにも上手くいきませんでした。
どうしたものかと悩んでいると、どうやらQNAPのファームウェア4.2以降で新たに「L2TP/IPsec」が追加されたとのことです。
早速、当方の環境を確認したところ4.1.1で、4.2に上げてみたところ、App Centerに「L2TP/IPsec VPN Service」が追加されていました。
これをインストールすると、今までは2つしか無かったVPNのメニューにしっかりと設定が追加されてくれました。
ここからが設定方法となります。
QNAP NAS側の設定
「L2TP/IPsec VPN サーバーを有効にする」というチェックをオンにします。
それ以外の項目は基本的にデフォルトのままでOKだと思います。
「事前共有鍵」は任意に設定してください。
また、「権限設定」タブでVPN接続用のアカウントに対し「L2TP」を許可しておくことを忘れないようにしましょう。
iOS側の設定
「設定」アプリから「一般」→「VPN」→「VPN構成を追加…」と進みます。
「タイプ」で"L2TP"を選択すると、以下のような設定画面になります。
それぞれ、以下の内容を設定します。
説明 | 任意 |
---|---|
サーバ | VPNサーバのアドレス(QNAPならXXXXX.mycloudnas.com) |
アカウント | VPNサーバで有効なアカウントのID |
RSA SecurID | オフ |
パスワード | VPNサーバで有効なアカウントのパスワード |
シークレット | NAS側設定の「事前共有鍵」に設定した値 |
すべての信号を送信 | オン |
環境によっては別の設定のほうが好ましいのかもしれませんが、とりあえず当方の環境ではこれで通りました。
ルータ側の設定
上の参考リンクやQNAPのページにも記載されていますが、L2TP用にポートを開放する必要があります。
QNAP NAS を VPN サーバーとして設定する方法 :: セキュリティ、インターネット ::NAS :: QNAP
ルータのポート開放の方法については、お手持ちのルータのメーカサイトなどで各自調べてください。NEC製ルータの場合は「ポートマッピング設定」から可能だと思います。