先月は作者の体調不良のため休載でした。
読者の皆様へ
— ワールドトリガー公式 (@W_Trigger_off) 2021年9月27日
10月4日発売のジャンプスクエア11月特大号の表紙は『ワールドトリガー』となっておりますが、漫画本編は、作者急病のため、休載させていただきます。12月特大号は掲載の予定です。大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/quUywF5X5u
今月もまだまだ遠征選抜試験編ですが、いよいよ戦闘シミュレーション演習です。
前回の感想を書いてから、それなりの話数が経過しています。
毎回いろいろ起きているので楽しませてもらっていますが、遠征選抜試験の全容はまだまだ見えてきません。
それぞれの隊の個性は遺憾なく発揮されていってますが、A級や上層部の評価観点などはあまりオープンになっていないため、推測しようにも幅が広すぎるといったところです。
ただ、今回はやべぇ引きで終わったので感想を書かずにはいられませんでした。
これから始まる「戦闘シミュレーション試験」の概要は先々月号で少しルールが説明されました。
その名の通りシミュレーションですので、パソコンを使ってゲームのような形で行われる演習です。
演習では、各隊員の戦力評価によって決められたパラメータが設定された"駒"が与えられます。トリオン量や装備、運動能力などなど。
そしてシミュレーションですので、システムで定められた行動しかできない以上、実際のランク戦では有効なテクニックでも演習では再現できないものもあるでしょう。
1日10試合(全11チームでの総当たり)が行われますので、早い段階で何が再現できるのかを把握したり、実際は通用しないとしてもシステム上なら通用してしまうようなテクニックを探る必要性がでてきます。
演習用の駒(ユニット)は、各臨時部隊の隊員を模した「基本ユニット」が2体ずつ、計8体(オペレーター除く)に加えて、「ヘルプユニット」としてA級隊員を1体選んで出撃させることができるようです。ヘルプユニットに関しては、太刀川さん、出水、当真、風間さんの4人がいますが、それ以外は分かりませんでした。
ユニットに関しては、注釈として以下の3点が垣間見えました。他にも枠外に書かれているかもしれません。
- ユニットの性能とトリガー構成は今期ランク戦のものに準ずる
- 毎試合2体のみトリガー構成を変更することができる
- どのユニットを誰が操作するかは自由
ここからが今月号のお話になりますが、まずは214話。
ユニットの性能が部隊ごとに違うという点に驚くカトリーヌ。思わず出た言葉が「それじゃどう考えてもうちが……」。その後の言葉を飲み込んだ。えらい。
戦闘シミュレーション演習は3日間。その後に特殊戦闘シミュレーション演習が2日間と続きます。
対戦形式は通常も特殊も一緒で1部隊vs1部隊。毎日10試合です。そして、勝つと50点、引き分け10点、負ければ0点で、2日目→3日目になるにつれ、得点が倍々になっていくようす。どの部隊とも毎日戦うことになるので、有効な戦術はなるべく残しておきたいところです。
演習に用いる対戦ソフトは、ランク戦のようなマップに出撃ユニットを配置していくストラテジー型のゲームっぽいです。
マップとは別にレーダーがあり、バックワーム中はレーダーに映りませんがユニットの視界に入っていればマップで居場所がわかるようです。
ユニットのパラメータはわりと細かく設定されているようです。
- 行動力
- トリオン
- 攻撃
- 防御
- 回避
- 援護
- 技術
- スキル
- トリガー
数値だけを見ると、やはり修は香取や隠岐よりもすべてのパラメータが低めに設定されています。
ユニットを動かすのはターン制ですが、お互いのチームがマップ上に配置されたユニットに対し、150秒間の間に行動経路を指定することで動きます。その後の15秒間で、敵味方含めたすべてのユニットが同時に行動します。
この165秒を1ターンとし、1試合は6ターンで終了するという、かなり短期決戦の仕組みです。なお、勝敗は生き残ったユニットが相手より2体以上多ければ勝利、差が2体未満であれば引き分け。
ユニットの行動は、各ユニットごとに設定された"行動力"を消費します。マップを1マス進むのはもちろん、攻撃や防御にも行動力が消費されていきます。
機動力重視で部隊を固めた王子隊や古寺隊はこの辺で有利が取れそうです。
実際にユニットを出撃させると、ユニットの周りだけマップが明るくなります。これはユニットの視野で実際に確認できているからですね。
一方でレーダーはマップ全域でバックワームを使用していないユニットの位置がすべて把握できます。この辺り、実際のランク戦と同じです。
ユニットからはMAINとSUBの2つの扇状のエフェクトが発生しており、これはトリガーの射程範囲を表しているようです。ユニットを動かしながら、射程に入った敵ユニットに攻撃を仕掛けることができます。弾トリガーは射程が長く、狙撃トリガーは射程がめっちゃ細くて長いです。
行動するごとに扇状の射程範囲を動かすことができるので、うまいこと警戒する方向を変えながらレーダーも見つつ敵ユニットの位置を探し当てていくことになります。
なお、SUBトリガーなどに装備したバックワームにも射程があり、これは攻撃範囲ではなく防御や回避の範囲を示しているようで、パラメータで判定が入るようです。TRPGっぽい。
扇状のエフェクトは攻撃範囲であり防御・回避範囲でもあるため、範囲外からの攻撃は問答無用で被弾してしまいます。
移動にも種類があり、発見し次第 追跡移動するようなアクションも可能なようです。
諏訪7番隊内で練習試合の風景が描かれますが、思っていたよりも複雑な動き方ができそうで、ランク戦とは違った戦術性が登場しそうなワクワク感が強いです。というか普通にゲームとしてプレイしてみたい。
で、やべぇのが諏訪7番隊と初日の初戦で当たることになった暫定1位の水上9番隊。
水上は207話で、この戦闘シミュレーション演習に関する記載をまるっと削除したうえでチームに情報共有をしていました。
当初、課題を円滑に進めるために情報を小出しにしているのだと思って特に触れていませんでしたが、こいつマジやばい。215話の最後の2ページが怒涛の展開すぎてやばい。
水上9番隊は課題の消化が極めて順調であるための暫定1位です。
課題を消化している水上以外の隊員は、「戦闘シミュレーション演習」があること自体を知りません。
「ちょっと集中するから なるべく話しかけんといてくれや」とぼやきながら、水上の画面では戦闘シミュレーション演習が始まろうとしています。嘘はついてないのが恐い。
こいつ基本ユニット8体+ヘルプユニット1体の計9体を、1人で操作して臨もうという魂胆です。マジやばい。
香取のユニットを修が操作したりとかは、上記の注釈で想像できる範囲でしたが、水上のこの行動は流石に予想外でした。
チーム内にバレたときのことを考えると胃が痛くなりそうですが、この先の展開が読めなさ過ぎてやばいです。ただ、水上はきっと勝つんだろうなぁ…
今月号のジャンプSQ.の発売日だった11/4には、Twitterのトレンドに「水上敏志」が入ったようです。
さらにはワールドトリガーの非公式wikiやpixivなどでも「水上敏志」のページへのアクセスが急上昇する事態に。
マジでこいつやばい。頭おかしくなりそう、な215話でした。やべぇ。