今更ながら逆転裁判の123セットを買ってプレイしました。面白かったです。
パラノマサイトがめちゃめちゃ面白くて、似たようなゲームを探していてレインコード、ゴーストトリックを立て続けにプレイしました。どれも面白かったです。
レインコードは「ダンガンロンパ」シリーズ製作陣が、ゴーストトリックは「逆転裁判」シリーズ製作陣がそれぞれ手掛けていたということで、奇跡的にも今まで未プレイかつネタバレを踏まずに生きてきたので、遡るかたちでプレイすることにしました。
ダンガンロンパもセットで購入済みなので、このあとプレイしていく予定です。
以下、感想とネタバレです。
逆転裁判1
はじめての逆転
このゲームのコンセプト紹介ということで、極めてシンプルな事件です。
プレイヤー向けには堂々と犯人が最初に提示されているので、あとは順番に詰めていくだけです。
この時点で、法廷に立った時点では全ての証拠が揃っておらず、なかなかスリリングな状態で始まるんだなと感じました。
事件はシンプルなのに地味によくできていたと思います。
逆転姉妹
推定ヒロインがいきなり退場した件。
これも最初に犯人が提示されるものの、前半戦ではそもそも出てこないという。
ここで初めて証拠集めパートとなり、ゲームシステムに慣れるのに少し苦労しました。
最初の法廷パートが終わっても解決せず、後半戦でようやく犯人登場。このゲームの本来の構造になりました。
証拠集めに苦労したものの、全部が揃わないと法廷パートに進めないので、詰み要素が無いのは助かりました。あとはシステムに慣れるだけですね。
これも事件はよくできていました。証拠集めパートでは手ごわそうだったのに、法廷パートになるとわりとポンコツな相手でした。
逆転のトノサマン
振り返ってみれば結構長い事件でした。
これまでと違い、最初に犯人が提示されないため、事件の全体像が見えてくるのはかなり後でした。
証拠集めも複雑化していて、やはりそちらに苦労しました。法廷のほうはスムーズに進めたと思います。
逆転、そしてサヨナラ
明らかに最終回っぽい事件。噂のDL6号事件が登場しました。これだけはどこかで名前だけ見たことがあった気がします。
証拠集めもだいぶ苦労しましたが、これに関しては法廷パートでもゲームシステムに少し振り回されました。明らかに銃声の数が違うのに、先に別の部分に言及しないと進められなかったり。
最後の最後は「そんなことある??」みたいな詰め方でした。そんなことある?
これで終わりかと思いきや、次の章が生えてきたときはちょっと驚きました。
蘇る逆転
最初の事件と同じくらいのおまけ事件かと思いきや、4章の1.5倍くらいのボリュームがある、最難関の事件でした。正直、シリーズ通して事件もストーリーも一番良かったです。
流石にゲームシステムにも慣れたので、証拠集めは総当たりでなんとか乗り切れました。
法廷では最後まで事件の真相が見えずに、次から次へと解決しなきゃいけない要素が増えてきて、でも最後には全て綺麗に回収しきったので、終わったあとの満足感が凄まじかったです。
あとで調べてみれば、やっぱり発売当初には存在していなかった章らしく、このゲームを薦めてくれた複数の知人はどちらもこの章の存在を知らなかったようです。逆にお薦めしておきました。
逆転裁判2
失われた逆転
プロローグということで、これもシンプルな事件でした。
やはりこのゲームのキモは法廷パートだと思うので、証拠集めパートは微妙なんですが、ストーリー上この構成だと事件の規模を大きくするのが難しいのでジレンマ。
再会、そして逆転
サイコロックという謎要素が登場、確定の事実を強制的に引き出すにはこれくらいしないと難しいのかもしれない。みんな普通に嘘つくし。
ただ、証拠が揃わないと法廷に進めないシステムと違い、証拠が無くてもサイコロックが出てくるので、面倒な証拠集めにより時間がかかるようになりました。
さらには霊媒というややこしい要素も出てきて、面白さよりも厄介さが増した印象になってしまいました。
逆転サーカス
なかなか感想を言うのが難しい事件でした。
メインの事件以外にも怪しい動きをしてるひとがいて、ちょっとマダミス感がありました。
前半は犯人が登場すらしておらず、後半の真相は後味が悪くて、いろいろと複雑な印象の事件。
さらば、逆転
かなりボリュームのある事件で、クライマックスは結構テンションが上がりました。
最終的には被告人を救うべきではないという展開で、裁判的には負けることがハッピーエンドという結末。個人的には好きです。
サーカスの後だったこともあり、相対的にはそこまで難しくはなく、2の中では良かったです。個人的に2章3章が微妙だったのもありますが。
逆転裁判3
思い出の逆転
いきなり過去編で始まりました。これも3のプロローグなので法廷パートのみですが、被告人が弁護士に非協力的なのが嫌でした。
ボリューム的には1,2のプロローグと同じくらいのはずですが、事件性はより複雑化していた気がします。
盗まれた逆転
個人的には非常に関心した事件。1つ目の窃盗事件を弁護したことで、2つ目の殺人事件の重要参考人に上がる2段階の事件。
Q.E.D.iffというミステリ漫画の23巻で、「民事事件で有罪となることで、別の刑事事件の犯人ではなくなる」という展開があり、これも非常に関心したんですが、そこそこ近いコンセプトの事件がこんなところにあってテンション上がってました。
全体的に仕上がっていて満足感が高かったです。
逆転のレシピ
雑なニセモノが登場したかと思えばあんまり重要じゃありませんでした。
事件自体は「そうはならんやろ」と思うような部分も少しありましたが、ゲームとしてはこれも面白かったです。
最後は詰め切れなかったものの決定的な証言を上手く引き出すというやり方で、これもQ.E.D.の1巻を思い出してニヤリとしてました。
始まりの逆転
唐突に第2のプロローグともいうべき事件が挟まれました。
これ自体は次の章への重要な布石でもあるのですが、やっぱり被告人が弁護士に非協力的でもやもやする事件でした。
華麗なる逆転
正直にいうと、「双子の入れ替わり」「霊媒で別人になる」「被告人が弁護士に非協力的」で個人的には凄く微妙な章でした。
事件そのものは全体像の予想がしづらくゲームとしては面白かったものの、ストーリーとしては みんなもうちょっと上手く立ち回れたんじゃないか、と思ってしまいました。特に春美が強力な力を持ちながら無知ゆえに利用されるというのがダメでした。ここは流石に最後にストーリー上のフォローが入ったのでマシでしたが。
これまでの事件で少しずつ伏線が張られていて、それらを回収しきった集大成とは言えるのですが、事件そのものが前述したとおりの微妙ポイント盛沢山という感じで、トータルで見れば「蘇る逆転」がやはり一番の満足度になりました。
ゲームシステムについて
ざっくりとした感想です。
- アドベンチャーゲームなのに過去ログが参照できないのが地味に辛かった
- トランシーバーや鞭、コーヒーなどのエフェクトが長くて多いのでテンポが悪かった(これはゴーストトリックのカバネラさんのモーションでも感じた)
- クリア後でもよいので各章を再プレイする機能が欲しかった(実績解除的な意味もありますが、忘れた頃にいくつかの事件を再プレイしたさがある。専用セーブを作るしかないか)
この辺りが気になったものの、それ以外は非常に楽しめました。
フルプライスで3,000円くらいですが、Steamでセール時に買ったので値段に対する満足度でいえば非常に高かったです。
456の王泥喜セレクションは倍くらいの値段なので、ボリュームがちょっと気になってます。今現在、サマーセールで20%OFFになってますが、123は60%OFFくらいの時期があったのでもう少し待ってみようかなと思います。
次はダンガンロンパシリーズをプレイしていく予定です。こっちはもう1,2,V3,Another全部購入済みです。楽しみだ。