レインコード、面白かった

パラノマサイトが2023年でクリティカルヒットするくらい面白かったです。

パラノマサイト、面白かった

似たようなゲームというと語弊がありますが、ミステリ系の作品を探してたときに気になった作品が「レインコード」で、年末セールのときにDLC含めて買いました。

面白かったです。

www.spike-chunsoft.co.jp

スパイク・チュンソフト」の作品といえばダンガンロンパシリーズが代表作かなと思いますが、実はそちらはプレイしたことがありません。いつかまとまった時間が取れたときにプレイしたいと思っています。

 

ということで、以下ネタバレをがっつり含んだ感想です。

 

 

 

 

 

 

 

第0章『アマテラス急行殺人事件』

いきなり始まったかと思えば、普通によくできた事件でした。

ボイスが豪華だなー、あっ田村ゆかりさんだ、キャラの幸が薄そうでかなり早めに退場しそうだなー、なんて呑気に読み進めていたら、一瞬で全員退場しました。

メラミさんの探偵特殊能力が使われることすらなかったので、途中まで「自分の死体にイタコで自分の霊を降ろす」とかも考えてたんですが、焼死体なんで無理ですね。そもそも念能力じゃないんだから死後には発動できないだろうけれども。

顔が判別できない死体は別人を疑え、の鉄則通りで謎解き自体は割とすんなり進めたと思います。

第1章『連続密室殺人鬼クギ男』

密室自体はよくできていたんですが、犯人当てが消去法だったのが気になりました。

過去の事件も含めて解く謎が多くてお得な章でした。

この辺りからようやくゲームとしての仕組みが理解できました。

途中の依頼も全部拾ってたので、謎迷宮スキルを考え無しに解放してましたが、謎解きを楽しむという点では上げないほうがよかったかも、と後になって気付きました。

第2章『暗黒少女の沈黙』

かなりよくできていた事件です。個人的に好きな章。後味は悪いですが。

デスヒコの探偵特殊能力が擬探偵TRAP感あって良かった。解鍵の集め方もユニークで、謎迷宮が3ルートとも袋小路になってからの展開がマジで良かった。ただ、後味が悪かった。

あと、使われた毒薬には流石に突っ込んだ。「開封後は30分で揮発する毒薬」ってなんやねん、っていうのと「なんで毒薬が学園の化学室にあるんだ」ってところ。

第3章『探・偵・失・格』

密室の謎はよくできてました。ただ、犯人の動機が軽すぎて被害者が報われなさすぎる。

途中、街が水没した時点で犯人がほぼ確定していたので、謎解きだけが魅力な章に感じました。

とにかく、爆弾解除がクソゲー。20秒で選択肢6個は解かせる気がなさすぎる。

第4章『キミのすべてが0(零)になる』

ここも密室が特によくできてました。途中までフブキさんを疑ってましたが、後半の展開はかなり予想外でした。

実際、創作としてミステリを作るなら複数の異なる思惑が重なって事件が起こるっていうのは、それ自体がコンセプトでもない限りあまり見ないかなと思いました。

ただ、現場を自分の目で見て、自分たち以外に犯人が先回りすることはできないと確信したうえでのあの展開。謎解きこそ順調に進みましたが、予想外があって面白かったです。ただ後味は悪い。

あと、やはり使われた毒が「30分後に必ず死ぬけど即死ではない」というよくわからない毒なのに突っ込んでしまった。

第5章『そしてボクもいなくなった』

これに関しては謎解きというよりはほぼアドベンチャーパートでした。

マコトの正体は3章での初邂逅時の最後の台詞からユーマのホムンクルスだってことはほぼ確信できるレベルな演出でした。

この章でしか出てこないマップがたくさんあって、それならもう1章くらい増やしてほしいと思ってしまった。

工場に入ってユーマがこの先に進むのは…と躊躇した時点でその後の展開に 運び込まれた死体が絡んでくることは想像できましたが、肉まんに繋がるのはなるほどと思いました。

あとは雨を降らす工場。ここで作品タイトルに繋がるのが上手いと思った。

この後にエピローグがあるんですが、0章ががっつりボリュームだったので日を改めてプレイしたんですが、エピローグは一瞬でした。

 

 

ということで、ちょっと突っ込んだりしてしまったものの、謎解き部分はかなり面白くて満足感が高かったです。

今は「探偵達の語らい」のために記憶の断片を集めています。ストーリー上で強制的に拾った最初の1つ以外、何も回収できてませんでした。後から回収しようとすると各章で謎迷宮直前くらいまで進めないといけないのがちょっと手間です。

あとはDLCですね。セットで買ったので内容は全く調べていないので楽しみです。

 

ただ、パラノマサイトの総合的な満足度が高すぎた感があります。値段含めてですが、ストーリー構成全体とゲームとしての落とし込みが非常によくできてました。

比較してしまうと、途中のお使い部分とか謎のボタンアクションみたいなのがちょっと冗長に感じられてしまいました。

 

ちなみに、同タイミングにSteamで「ゴーストトリック」も買ったのでそちらも進めています。これも結構ボリュームがあるようなので楽しみです。