Excelをいろいろな用途に使っていると、参照したいだけのファイルも増えてくることかと思います。
一度ファイルを開くと、セルの移動などでも編集したと見なされてしまうことがあり、意図しない保存をしてしまう可能性があったりします。
そのため、ファイルを開く際に読み取り専用で開くことで、不意の上書き保存をとりあえず避けるようにします。
(まぁ読み取り専用で開いても、閉じるときに保存するかを聞かれたりしますが…)
また、共用のファイルサーバなどにあるファイルを開く場合、普通に開いてしまうと編集権を占有してしまいます。そういった事象を避ける点でも有用です。
右クリックのコンテキストメニューに「読み取り専用で開く」メニューを追加する
Office文書をReadOnlyで開く - Labo of J
Excelだけでなく、Word、PowerPoint、Visioなどのファイルも掲載されています。
Windowsの[フォルダオプション][ファイルの種類]で拡張子が'XLS'の[詳細設定]を開き、[新規]ボタンをクリックして、以下のように登録する。
- アクション = 読み取り専用で開く(&R)
- アクションを実行するアプリケーション = "C:\Program Files\Microsoft Office\OFFICE11\EXCEL.EXE" /e /r "%1"
拡張子ごと(.xlsや.xlsxなど)に設定する必要がありますが、全てのxlsファイルに対して有効になります。
なお、複数のバージョンのOfficeをインストールしている場合は、実行するアプリケーションのパスを拡張子ごとに変更するのが良いでしょう。
ファイルに対し、開く際のモードをダイアログで選択するオプションを追加する
Excel 2010でファイルを読み取り専用として開くかどうかメッセージを表示する方法
- 「ファイル」タブをクリックし、「名前を付けて保存」をクリックします。
- 画面右下の「ツール」をクリックし、表示された一覧から「全般オプション」をクリックします。
- 「読み取り専用を推奨する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
- 保存先をクリックし、「ファイル名」欄に名前を入力して、「保存」をクリックします。
ファイル単位で設定することができるので、複数人で頻繁に編集することを想定したファイルに設定しておくと良いでしょう。
個人的に、課題管理票などは設定しておくべきだと思います。開きっぱなしで離席するのはやめなさい。
リンク先の類似Q&Aに他バージョンやWordでの設定方法のページが記載されているので、そちらもご参照ください。
右クリックのコンテキストメニューで「新規作成」メニューを選択する
こちらは直接、読み取り専用で開くわけではありませんが、選択したファイルを新しいファイルとして開くため、少なくとも編集権の占有は発生しません。
また、上書き保存も行われない(はず)なので、冒頭で挙げたような事象を回避するだけであれば、こちらの方法だと特別な設定をせずに各々の注意で実施することができます。