その6です。
ちゃんとした意味はちゃんとした辞書に任せるとして、こういう意味に捉えておけばよいかな、程度でまとめてます。当たっているかは定かではありません。
卵翼
らんよく。
翼をもった生き物の卵。転じて、庇護し育てること。たぶん中国語。
「卵翼之恩」は育ててもらった恩。
斟酌
しんしゃく。
相手の事情や心情を汲み取ること。
"斟"は分量を量りながら汲むことで、"酌"は柄杓(ひしゃく)でくみ上げること。
袞竜
こんりょう。
天子の礼服につける竜の縫い取り。または、縫い取りのある衣服そのもの。
「袞竜の袖に隠れる」は、天子の特別の恵みにすがり勝手に振舞うこと。虎の威を借る狐に近いかも。
忠勇無双
ちゅうゆうむそう。
並ぶものが無いほど、忠義と勇気に優っていること。
嘱目
しょくもく。
将来に期待し、見守ること。
青天の霹靂
せいてんのへきれき。
予想すらしなかった事が、突然に起こること。
"霹靂"は突然の雷鳴のことで、青空に雷鳴が轟けば、それはもう驚きますね。
端を発する
たんをはっする。
それを切欠に物事が始まること。"端"には、物事の始まりという意味も含まれている。
督戦
とくせん。
戦いを見守ること。あまり良い意味ではなく、前線部隊を戦わせてそれを監督すること。
けんもほろろ
人の頼みや相談などを無愛想に断ること。取り付く島もないこと。
"けん"は雉の鳴き声、"ほろろ"は羽音の擬態語"ほろほろ"が転じたものとされているようだが真偽は定かではない。
鼻白む
はなじろむ。
気後れする。または、興ざめする。
剣尖
けんせん。
剣の切っ先。尖ったとこ。
無辜
むこ。
罪のないこと。また、その人。←辞書そのまま
悲憤の情
ひふんのじょう。
悲しみ、憤る心。
空疎
くうそ。
見せかけだけでしっかりした内容や実質がないこと。
"空"も"疎"も中身が無いというような意味を含んでいる。
玻璃
はり。
仏教七宝の1つ、または、ガラスの異称、または、石英の中でも無色透明な水晶の古称。
亜麻色の髪はわかるけど玻璃の瞳は未だにわかりません。アニメで霊視してたシーンでは緑っぽかった。
玻璃壇の元ネタは、亡者の善悪の見極めに用いられるという「浄玻璃鏡」だとか。
史料
しりょう。
資料の中でも、歴史考察の手がかりとなるようなもの。
かぶりを振る
かぶりをふる。
否定や不承知の意を表すこと。"かぶり"は頭のこと。
至上命題
しじょうめいだい。
解決、達成すべき題目、という意味で使われることが多い。
ただ、"命題"は題号を命名したり、真偽をもつ文章や式といった意味で、"至上"はこの上ない、最上級の、といった意味をもつが、「至上命題」という熟語を掲載する辞書は存在せず、誤用とされている。
隊伍
たいご。
組織された兵士の集団。隊列。
力山を抜き気は世を蓋う
ちからやまをぬききはよをおおう。
山を抜き取るほど力が強く、世を圧倒するほど気力が盛んである。抜山蓋世(ばつざんがいせい)。←辞書そのまま
繊手
せんしゅ。
かぼそい、しなやかな手。
偏箱車
へんそうしゃ。
古代戦車の一種。近代兵器の戦車ではなく、チャリオット。ジョジョとかFate/Zeroとか。
荷車に矢を防ぐ壁を取り付けたようなもの。騎射できる騎兵部隊を相手に使われたりするとか。
車営陣
しゃえいじん。
古代戦車を盛り込んだ戦術陣。
黒絹の髪
くろきぬのかみ。
黒い絹のような髪。
白皙の肌
はくせきのはだ。
白い肌。
黒曜石の瞳
こくようせきのひとみ。
黒くて綺麗な瞳。
親疎
しんそ。
親しいことと疎遠なこと。
鋒鋩
ほうぼう。
刃物の切っ先。転じて、相手を追及、批判する激しい気質や気性の喩え。
金城湯池
きんじょうとうち。
金で築いた城に熱湯をたぎらせた堀で、非常に硬い守りの攻めにくい喩え。
空前絶後
くうぜんぜつご。
未だかつて例が無く、今後もまた無いだろうということ。
"空前"は今までに無い、"絶後"はこれからも無いという意味。
「前代未聞」はこれまで聞いたことも無いようなことだが、「空前絶後」は今後に聞くことも無いほどだろうほどのこと。
狂奔
きょうほん。
狂ったように走りまわること。←辞書そのまま
鮮麗
せんれい。
鮮やかで麗しいこと。
烏の濡れ羽色
からすのぬればいろ。
水にぬれた烏の羽のように、黒くてつやつやした色。綺麗な黒髪の比喩。
敷衍
ふえん。
意味・趣旨をおし広げて説明すること。これ、たまに漢字の読み方を忘れる。
哄笑
こうしょう。
大口をあけて笑うこと。どっと大声で笑うこと。←辞書そのまま
苦衷
くちゅう。
苦しい心のうち。←辞書そのまま
誰そ彼
たそかれ。
「誰だ彼方は」という感じで問いかけること。
夕暮れで顔が判別しづらいこともあり、「黄昏」という言葉が夕暮れを指す言葉となったとか。
そこな
そこにいる。そこにある。そこの。漢字で書くと「其処な」。
起義
きぎ。
義によって起つこと。多くは確信犯の本来の意味となる。
翻意
ほんい。
決意をひるがえすこと。←辞書そのまま
一顧だにしない
いっこだにしない。
全く気にしない、わずかすら振り返らないこと。
"一顧"は、ちょっと振り返って見ること。ちょっと心にとめてみること。一考。
とみに
急に。にわかに。漢字で書くと「頓に」
訴願
そがん。
訴え願うこと。
生気溌剌
せいきはつらつ。
動作や表情などが生き生きとして、元気が良い様子。←辞書そのまま
和気致祥
わきちしょう。わきしょうをいたす。
穏やかな気持ちが幸せをもたらす。
膾炙
かいしゃ。
世の人々の評判になって知れ渡ること。
厚志
こうし。
深い思いやりの気持ち。心のこもった親切。←辞書そのまま
忘恩
ぼうおん。
恩を忘れること。恩知らず。←辞書そのまま
声価
せいか。
人や事物に対する世間の評判。名声。←辞書そのまま
鵜の目鷹の目
うのめたかのめ。
鵜や鷹が獲物を求めるように、熱心にものを探し出そうとするさま。
なお、鵜は瞬膜という器官により水中でも目が効き、鷹は人間の約8倍ほどの視力を持ち遠くを見通すことができるそうです。
謝絶
しゃぜつ。
相手の申し入れを断ること。面会謝絶とか。
朔風
さくふう。
北から吹く風。
城狐社鼠
じょうこしゃそ。
君主や権力者のかげに隠れて、悪事を働く者のたとえ。
出色
しゅっしょく。
他より目立ってすぐれていること。←辞書そのまま
水際立つ
みずぎわだつ。
ひときわ目立つ。あざやかに際立つ。
治績
ちせき。
政治上の功績。←辞書そのまま
顧慮
こりょ。
ある事をしっかり考えに入れて、心をくばること。←辞書そのまま
禄を食む
ろくをはむ。
禄を受けて生活する。主君に仕える。
惨憺
さんたん。
いたましいこと。なげかわしいこと。
襤褸
ぼろ。らんる。
使い古しの布。
伏魔殿
ふくまでん。
魔物のひそんでいる殿堂。転じて、見かけとは裏腹に、陰謀・悪事などが絶えず企まれている所。
瀟洒
しょうしゃ。
すっきりとあか抜けしているさま。←辞書そのまま
阿諛追従
あゆついしょう。
気に入られようとして、おもねりへつらうこと。
「阿諛」も「追従」も単独で同じような意味を持っています。
蟄居
ちっきょ。
家にこもって謹慎させる刑罰の一種。
去就
きょしゅう。
背き離れることと、つき従うこと。←辞書そのまま
称揚
しょうよう。
ほめたたえること。称賛。←辞書そのまま
戦雲
せんうん。
戦争が始まりそうな緊張した気配。また、戦争