今までデスクトップ内蔵HDDに音楽ファイルを管理していましたが、NASを導入したことでひとまずバックアップとしてTS-412に全てコピーしました。
それによって、ノートPCからも音楽ファイルにアクセスできるようになったため利便性があがりました。
音楽を聴くだけならノートPCに適当な再生ソフトをインストールしてプレイリストでも作れば事足りる話でした。
ところが、無線LANルータを買い替えたり、モデムを再起動したりして、IPアドレスが変わってしまったせいで、プレイリスト内のファイル群が軒並みアクセス不可になってしまいました。
プレイリストを作り直すだけでもいいんですが、今後のことを考えてiTunesサーバ機能を使ってみることにしました。せっかく搭載されている機能ですしね。
ただ、デフォルトのフォルダ構成が不明瞭だったので「Public」フォルダに全ファイルをコピーしてしまっているんだよなぁ… というのが今回のテーマです。
QNAP製NASのiTunesサーバ機能
TS-412以外を使ったことがないので、他の型番だと細部で異なる箇所が出てくるかもしれないことを最初に断っておきます。
QNAP製NASではデフォルトでいくつかのフォルダが既に作成されているかと思います。
iTunesサーバ機能は、「Multimedia」にあるフォルダの音楽ファイルを参照します。型番やファームウェアが古い場合は「Qmultimedia」というフォルダのようです。
iTunes サービス - QNAP Turbo NAS 取扱説明書
ただ、私のように別のフォルダに音楽ファイルを置いてしまっている場合、これが使えません。
解決方法
シンボリックリンクを貼りました。
同じ着想にたどり着いた方もいらっしゃったようですが、結局のところ実現できたかどうかが記載されていませんでした。
QNAP Club Japan • トピック表示 - シンボリック・リンク
シンボリックリンクはUNIX系OSの機能であり、QNAP製NASは組み込みLinuxで動作しているようです。
簡単に解説すると、Aフォルダを参照するシンボリックリンクをBフォルダ内に作成した場合、OSはBフォルダの下にAフォルダが存在するかのように振舞います。
つまり、「Publicフォルダの下に置いた音楽ファイルの管理フォルダ」を参照するシンボリックリンクを「Multimedia」の下に作成すれば、iTunesサーバから参照できるのではないか、ということです。
早速、そのようなシンボリックリンクを貼ってみました。
# ln -s /share/MD0_DATA/Public/Sound/iTunesMusic/ /share/MD0_DATA/Multimedia/iTunesMusic
なお、NAS上でlinuxコマンドを使いたい場合、TeraTermのようターミナルエミュレータソフトを使う必要があります。
シンボリックリンクが作成されたことを確認したあとノートPCのiTunesから確認したところ、正常に読み込むことができました。:)
追記(2014/07/23)
今更ながら気付きました。
QNAPマニュアルのiTunesサービスに記載されている通り、http://NAS-IP:3689/index.html
にアクセスすると、iTunesサービスであるFireflyの設定画面に遷移します。
Firefly側でiTunesサーバとして読み込む「Music Files」という項目欄に/share/Multimedia
というパスがデフォルトで設定されています。
このパスを/share/Public/Sound/iTunesMusic
とかに変更するだけで良さそうです。
Music Filesのフォルダや拡張子は増減も変更も自由ですので、上手く設定すればシンボリックリンクは不要そうです。