多機能なファイル一括リネームソフト「Bulk Rename Utility」
久々にリネームネタです。ただし、需要がニッチすぎる。
001.txt 002.txt 003.txt 004.txt 005.txt …
と、ファイル名はどうあれ、なんらかの規則にしたがって並ぶファイル群があるとします。
このうち、3の倍数となる003.txt, 006.txt, 009.txtのみリネームしたい場合を考えます。
今回、この記事を書いたのは、リネームしたかったというよりは先頭に記号をつけて、それ以外のファイルを削除しやすくしたかったためです。
リネームの流れ
BulkRenameUtilityには連番付与として、10進数だけでなく2進数や8進数、16進数といった規則やアルファベットの26進数など、いろいろな付与機能を有しています。
今回は、連番付与で3進数を末尾に付与することで、ファイル名に縛られず3, 6, 9つ目のファイルを抽出してリネームしていきます。
括弧書きについては、必要であれば実施してください。
- (リネーム対象を「Selections (12)」で抽出する)
- 「Numbering (10)」で"Mode"をSuffix、"Sep."に'_'*1、"Type"をBase 3とする
- 一度、リネームを行って末尾に'_'区切りの3進数を付与する
- 全ての条件をクリアし、「Selections (12)」に”*0.txt"を指定する
- 「Add (7)」で"Prefix"に'#'*2を指定する
- 一度、リネームを行って3の倍数のファイルのみ先頭に'#'を付与する
- 本来、実行したいリネームや削除、退避などを行う
- 全ての条件をクリアし、「Remove (5)」で"Crop"にAfterを選択、'_'を入力する
- 一度、リネームを行って'_'移行の3進数を削除する
- 全ての条件をクリアし、「Remove (5)」で"Last n"に'1'を入力する
- リネームを行って残った末尾の'_'を削除する
以上です。
手順1はフォルダ内にリネーム対象以外のファイルが存在する場合のフィルタリングです。
正規表現が扱えますが、難しい場合は手動で不要なファイルを退避するようにしてください。
手順2はファイル名の末尾にアンダースコア区切りの3進数を付与する設定です。
今回は3の倍数ですが、4の倍数や5の倍数で同様の処理を行う場合は"Type"のBaseを上げてください。4進数、5進数が付与されます。
手順3は手順2で設定した"末尾への3進数付与"の実行です。
手順4は末尾が"0で終わるtxtファイル"の抽出です。
3進数で1がスタートの場合、1, 2, 10, 11, 12, 20…という連番が付与されます。
その場合、末尾が0となるファイルが3の倍数のファイルです。
手順5は手順4でフィルタリングを行った3の倍数のファイル名の先頭へシャープ記号を付与する設定です。
リネーム対象のファイル群のファイル命名規則によっては、数字や漢字、記号などファイラのソートでわかりやすく区別できる文字列が望ましいです。
手順6は手順4,5で設定した"3の倍数のファイル名の先頭への文字付与"の実行です。
手順7は本来、行いたい作業です。
今回は#が付与されなかったファイルは不要なファイルでしたので、ファイラで削除しました。
手順8~10は、3の倍数のファイルを特定するために使用した末尾文字列の削除です。
必要に応じて実行してください。同様に#でフィルタリングし、Start nでの削除も可能です。
ニッチすぎる需要ですが、いつか誰かの役に立てたらな、と思います。
たぶん、「File (2)」のReverseくらい使いどころが見つからないと思いますが…