iOS 9がリリースされました。
このアップデートでは、検索機能とSiriが強化され、iPhone、iPad、iPod touchがより賢くなり、より積極的にユーザをアシストできるようになります。iPadの新しいマルチタスク機能では、画面を分割したりピクチャ・イン・ピクチャ機能を使って、2つのAppを同時に使用できます。内蔵Appも強化され、“マップ”で詳細な交通機関情報を確認できるようになるほか、“メモ”のデザインが刷新され、新しいNews Appが追加されます。さらにオペレーティングシステム基盤も改良され、パフォーマンスとセキュリティが向上し、バッテリー駆動時間が最大で1時間長くなります。
インテリジェンス
- 先を読むアシスタント
- Siriの機能改善
- Spotlight検索の機能改善
iPadの新機能
- Slide Over
- 現在使っているAppから離れずに別のAppにすばやくアクセス
- Slide Overで表示しているAppを簡単に切り替え
- Apple Appと他社製の対応Appをサポート
- Split View
- 2つのAppを同時に表示して操作
- 2つのAppの表示サイズを同じにしたり、1つを優先するサイズに調整
- Apple Appと他社製の対応Appをサポート
- ピクチャ・イン・ピクチャ
- QuickTypeの機能改善
内蔵App
- マップの機能改善
- デザインを刷新した“メモ”App
- 内蔵カメラで撮った写真や写真ライブラリ内の写真をメモに追加
- 便利なチェックリストを作成して、実行済み項目をタップでチェック
- 思いついたアイデアを指で素早くスケッチ
- ほかのAppで気になった情報を“共有”メニューから直接メモに保存
- 新しいNews App
- お気に入りの新聞、雑誌、ブログを読んだり、幅広いトピックからニュースを検索
- 美しい活字とレイアウト、フォトギャラリー、ビデオ、アニメーションなどで楽しく情報収集
- “For You”であなたの好みによって選ばれた記事をブラウズ、“Explore”でおすすめのチャンネルやトピックを検索。Newsは読むほどに好みの内容に自動的にカスタマイズします
- 記事を友達と簡単共有、後でオフラインでも読めるように記事を簡単保存
- メールの機能改善
- Apple PayとWalletの機能改善
- Discoverカードをサポート
- ポイントカードと店用のクレジットカードやデビットカードをサポート
- ロック画面でホームボタンをダブルクリックしてTouch IDに指を置いておくことで、すばやく支払い
- 新しいiCloud Drive App
- CarPlayの機能改善
システム基盤
- バッテリー駆動時間の向上
- ソフトウェア・アップデートのダウンロードサイズを縮小、後でインストールするオプションを表示
- iOS AppとユーザインターフェースにMetalを使用することにより、スクロールを高速化、アニメーションを円滑化、全体のパフォーマンスを向上
- 2ファクタ認証サポートと、Touch ID対応デバイスでのデフォルトの6桁パスコードにより、セキュリティを強化
その他の機能改善
- 新しいSan Franciscoシステムフォントを追加
- FaceTime通話で相手の応答がない場合にメッセージを残せます
- “電話”Appで、共有シートを使って留守番電話メッセージを共有
- データ検出で、フライト情報や荷物の配送状況を確認
- “ヘルスケア”Appで、リプロダクティブヘルス、UV暴露、水分補給、ほとんど体を動かさない状態の代謝量などに関するデータをサポート
- HomeKitで、電動の窓やシェード、モーションセンサー、ホーム・セキュリティ・システムのアクセサリ類をサポート
- Podcastのデザインが新しくなり、お気に入りの番組の最新エピソードを簡単検索、新しいエピソードの追加を通知
- iPhoneが近くにいない場合でも、iPad、iPod touch、MacでのWi-Fi通話をサポート(一部の通信事業者のみ)
- Wi-Fiアシストにより、Wi-Fi接続の通信状況が悪いときに自動的にモバイルデータ通信を使用
- “iOSに移行”Appを使って、Androidデバイスからデータを簡単に移行(詳しくは、http://www.apple.com/jp/move-to-iosを参照してください)
言語サポートの拡大
- 新しいPingFang中国語システムフォントを追加
- QuickTypeでの中国語の予測変換、学習、自動修正機能を向上
- 10キー中国語キーボードでの句読点入力を改良
- 右から左に読み書きする言語のユーザインターフェースを改良
- オーストリア、ベルギー(フランス語とオランダ語)、ノルウェーでのSiriサポートを追加
- メキシコでのSpotlight検索サポートを追加
- フランス語(ベルギー)、ドイツ語(オーストリア)、グジャラート語、ヒンディー語(表記変換)、ヒンディー語(ラテン文字)、パンジャブ語、スペイン語(メキシコ)、テルグ語のキーボードを追加
- フランス語(ベルギー)、ドイツ語(オーストリア)、韓国語、ロシア語、スペイン語(メキシコ)、トルコ語の予測入力機能を追加
- オランダ語(ベルギー)、英語(アイルランド、フィリピン、南アフリカ)、フランス語(ベルギー)、ドイツ語(オーストリア)、スペイン語(チリ、コロンビア)の音声入力サポートを追加
- フィンランド語と韓国語のスペルチェック機能を追加
- ヒンディー語、ノルウェー語、スウェーデン語の辞書を追加
- フランス語-英語およびドイツ語-英語の二言語辞書を追加
- QuickTypeで新しい日本語の自動修正機能を追加し、予測変換と学習機能を改良
- アラビア語とヒンディー語での数字体系の切り替えオプションを追加
ビジネスと教育
- iTunes Storeアカウントを設定せずにAppをiOSデバイスに直接割り当て
- Microsoft Exchange ActiveSync v16使用時のカレンダーの信頼性を向上
- 内蔵IPSecおよびIKEv2 VPNクライアントのPer App VPNのサポートを拡大
- 管理対象App向けの新しいネットワーク制御機能により、海外データローミングのコストを抑制
- 管理対象デバイスでのパスコード、デバイス名、壁紙の変更を禁止する制限およびAirDropを無効にする制限を追加
- VPN、高度なコンテンツフィルタリング、キャプティブWi-Fiネットワーク用の他社製App機能お拡張をサポート
- タッチ調整により、体が不自由な方のための追加タッチコントロールを提供
- スイッチコントロールのレシピにより、機能をカスタマイズまたは独自作成
- Siri音声をVoiceOverで使用できるようにサポート
- AssistiveTouchのカスタマイズ機能を追加
- キーのリピート、スローキー、複合キーのハードウェアキーボードのサポートを追加
- MFi対応補聴器のオーディオルーティングの改良により、オーディオの再生先を選択可
一部の機能は、国や地域によっては利用できないことがあります。詳しくは、次のWebサイトを参照してください:
http://www.apple.com/jp/ios/feature-availabilityおよびhttp://www.apple.com/jp/ios/whats-new
このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:
とのことです。
iPadの新機能が数多く提供されるようです。あまりに多すぎてこまめにタイピングしていたら手が痛くなりました。
バッテリ駆動時間などの機能向上もあり、以下の記事によると100件以上の脆弱性にも対処されているそうです。
Apple、iOS 9を公開、100件超の脆弱性に対処 - ITmedia ニュース
一方で、Apple Watch向けのOS「watchOS 2」は延期しています。
Apple、「watchOS 2」のリリースをバグを理由に延期 - ITmedia エンタープライズ
また、iOS 9についてもエラーが発生するという報告が少なくない数で上がっているそうです。
アップル、「iOS 9」をリリース--エラーでダウンロードできないケースも - CNET Japan
各種ゲームアプリからもiOS 9での動作を保証しない旨の通知を多く見かけました。
また、裏ではAppleより初のAndroidアプリが提供されているそうです。
Move to iOS - Google Play の Android アプリ
AndroidからiOSへ移行するためのアプリです。GoogleはiOS向けにかなりの数のアプリを提供してくれていますが、これは対照的ですね。GoogleのアプリはマップやGmail、スプレッドシート、翻訳などかなりお世話になっています。
当方は未だにiOS 7.1.2ですが、画像ではiOS 9のアップデートは1.2KBとか表示されています。iPadでも同じ表示なんですが、他の記事を見る限りは1GB近くあるようです。なんだこれ。
あとは説明の途中にあるhttp://www.apple.com/jp/move-to-iosというURLの先が見つかりません。自分で書き写しておいてなんですが。
iOS 9に関しては、エラー報告などもあって慎重になるつもりですが、iPadについては上げてしまう予定です。iPhoneと違って当面は買い替えの予定もありませんし、こちらは最新を維持しておきたい気持ちもあります。